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NHKのよるドラ枠で放送されているドラマ「恋せぬふたり」の4話の見逃し配信、無料フル動画を無料視聴する情報やあらすじ、ネタバレ・キャストや原作情報などを紹介したいと思います!
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この記事の目次
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ドラマ「恋せぬふたり」4話のあらすじ・ネタバレ
よるドラ【#恋せぬふたり】
第3回ご視聴いただき、ありがとうございました🍰1月31日(月)放送
第4回の予告をお届けします!📝ご感想は掲示板へどうぞ◎https://t.co/XenylXUQBy#岸井ゆきの #高橋一生 #濱正悟 pic.twitter.com/nOsgFltICa
— NHKドラマ (@nhk_dramas) January 24, 2022
階段から転落するカズ(濱正悟)をかばったことで高橋(高橋一生)は骨折してしまう。責任を感じ泊まり込みで世話をするというカズにかえって心配になった咲子(岸井ゆきの)は在宅勤務をすることにして奇妙な三人での同居生活がスタートする。咲子と高橋の暮らしぶりを見たカズはやはり二人は恋人同士なのではと問い詰めてしまう。そんなカズにうんざりしながら咲子は後輩から引継いだクリスマスフェアの企画に頭を抱えていた…。
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ドラマ「恋せぬふたり」について
\今夜10:45スタート/
よるドラ【#恋せぬふたり】#岸井ゆきの×#高橋一生 W主演
こちらもお見逃しなく!🥬5分PR動画もどうぞhttps://t.co/b3YlRkGb0E#吉田恵里香 #CHAI#濱正悟 #小島藤子 #菊池亜希子#北香那 #アベラヒデノブ #西田尚美 #小市慢太郎 pic.twitter.com/o7QYbbrCSv
— NHKドラマ (@nhk_dramas) January 10, 2022
岸井ゆきの×高橋一生 W主演
―――恋愛しないと幸せじゃないの?
人を好きになったことが無い、なぜキスをするのか分からない、恋愛もセックスも分からずとまどってきた女性に訪れた、恋愛もセックスもしたくない男性との出会い。
恋人でも…夫婦でも…家族でもない? アロマンティック・アセクシュアルの2人が始めた同居生活は、両親、上司、元カレ、ご近所さんたちに波紋を広げていく…。
恋もセックスもしない2人の関係の行方は!?
※アロマンティックとは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないこと。アセクシュアルとは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶ。
【放送予定】
2022年1月10日(月)スタート <全8回> 総合 よる10時45分
【作】吉田恵里香
【音楽】阿部海太郎
【主題歌】CHAI「まるごと」
【アロマンティック・アセクシュアル考証】中村健 三宅大二郎 今徳はる香
【制作統括】尾崎裕和
【プロデューサー】大橋守 上田明子
【演出】野口雄大 押田友太 土井祥平
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ドラマ「恋せぬふたり」1話のあらすじ・ネタバレ
\1/10(月) 夜10:45スタート!/
よるドラ【#恋せぬふたり】NHK総合#岸井ゆきの×#高橋一生 W主演脚本 #吉田恵里香
音楽 #阿部海太郎
主題歌 #CHAI 「まるごと」🫑番組HPはこちら🫑https://t.co/9KbzaiK5fJ#濱正悟 #小島藤子 #菊池亜希子#北香那 #アベラヒデノブ #西田尚美 #小市慢太郎 pic.twitter.com/nlax7E08qF
— NHKドラマ (@nhk_dramas) January 7, 2022
恋愛を前提としたコミュニケーションになじめない咲子(岸井ゆきの)。会社の後輩が企画した「恋する〇〇」キャンペーン商品を見にスーパーへ訪れた時、店員の高橋(高橋一生)から「恋しない人間もいる」と言われハッとする。咲子は居づらい実家を出て親友とのルームシェアを計画するが、その親友が元カレとヨリを戻したことでドタキャン。心が折れそうになった咲子は「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出会い…。
ドラマ「恋せぬふたり」1話のネタバレ・感想
“ああ、好きなタイプのドラマが始まったな”と、唇をモゴモゴしてしまう初回放送だった。
「好きなタイプ」と思ったのは、ドラマの“第一印象”とも言えるキャストが魅力的というのもある。岸井ゆきの×高橋一生のW主演。岸井の演じるフレッシュでまっすぐなキャラクターはドラマで描かれる世界に視聴者をグイッと引き込んでくれる力がある。対して、高橋は多くの人が見過ごしてしまいそうなところにもピリッと引っかかっていく人を演じたら天才的だ。そのふたりが主演を務めるとなれば、このドラマの顔つきからかなり好みだった。
そして、ドラマの“自己紹介”にあたる概要部分にも興味がわいた。そこに書かれていたのは“他者に恋愛感情も性的欲求も抱かない「アロマンティック・アセクシャル」の男女による「ラブではないコメディ」”。※1 男と女が出会えば、いつしか恋愛感情が生まれ、「ドキッ」「キュン」なラブストーリーになっていくはず……と恋愛が前提となるドラマは描かれないと高らかに宣言されている。では、何を描いていくのだろうか。「もっと詳しく知りたい」「そこから共に何かを感じたい」そう思わずにはいられなくなった。
……と、あえてこのドラマに惹きつけられた理由を、恋のはじまりっぽく綴ってみたのは、このドラマを観て少々心がざわめいたからだ。これまで筆者自身が自認してきた「恋」が、自分自身の本能的な部分からくるものなのか、あるいはこれまで観てきた様々な作品や一般常識と呼ばれるものから「こういうのが恋愛」とただ倣ってきただけなのか、グニャリと揺らいだ気がしたのだ。
自分の中でなんとなく形作ってきた「恋」という言葉の概念を、もう一度考え直してみたくなる。そして、同じようにこの作品を観て感じたいろんな人のそれを聞いてみたくなる。そんな心をざわつかせ、日々が楽しくなるものに出会えた喜びこそ、個人的には「恋」と名付けたくなったからかもしれない。
異性に対する感情の高ぶりだけを「恋」と呼ぶには、少々もったいない言葉のように思うのだ。きっと人の数だけ「恋」があっていいはず。あっていい、とは、なくてもいいということでもある。泣いたことがない人に、泣く意味を諭すのが困難なように。生理現象にも近い名もなき感情の高ぶりに、たまたま「恋」と名付けた人がいたのだろうと思っている。そして、それに似た経験を持った人が「私のそれも“恋”と呼べそうだ」と共感し、広がっていったのではないだろうか。
だが、その「恋」と名付けられた感情の振れ幅も、人それぞれであるはず。瞬間的な盛り上がりを指している人もいれば、じわじわと上昇していくことをそう呼びたくなる人もいるに違いない。にも関わらず、名前がついた瞬間にどこか「そういうもの」という代表的なイメージが形成され、存在感を持つようになるから言葉は面白い。
「ちゃんと名前で呼んであげたくなる」とは、羽(高橋一生)の言葉だ。「人類」ではなく名前で呼んでもらいたいから、「キャベツ」ではなく「YR春風」と呼ぶ。それは彼自身が「羽」と書いて“さとる”と読む珍しい名前を持っているからなのか、それともこの「恋愛」という言葉が大きな存在感を持った社会において「アロマンティック」「アセクシュアル」という名前を付けなければ自分の指向を整理することができなかった苦悩ゆえなのか。
そして、“さきこ”ではなく“さくこ”と読む咲子(岸井)もまた羽の綴るブログを通じて、長年抱えてきたモヤモヤに名前がつくことで、自分自身の輪郭がはっきりしたような感覚を得る。恋愛をしない自分は他の人と比べて何か欠けているのではないか。そんなふうに悩んでいた咲子にとって、他者に恋愛感情を抱かない「アロマンティック」、他者に性的に惹かれない「アセクシュアル」という名前があることを知ることは、「そういう人もいる」と肯定されたような気持ちになったのではないだろうか。
とはいえ先述したように、名前がついたとしても、それにカテゴライズされる人がすべて同じというわけではないのが難しいところだ。同じように恋愛を前提としたコミュニケーションに馴染めない咲子と羽だが、人と積極的に仲良くなりたいかむしろ避けていきたいかで大きく分かれる。かと思えば、誰かと一緒にいたいという寂しさを持つ部分では共通している。「ならば!」と共に生きていく提案をした咲子だが、羽から「なめてます?」と言われてしまうくらいすぐには噛み合わない。
「恋愛感情・性的な魅力を感じる/感じない」という大きな分類で見れば、「恋愛的・性的マジョリティ/マイノリティ」で区切られるかもしれないが、その分類された中でも1人ひとり違っているからだ。それはグラデーションのように多種多様で。だからこそ人間は奥深い。同じ「人類」であっても、同じ「性」だと分類される身体的特徴や、共感できる「指向」があったとしても、まったく同じ人間はいない。
それでもどこか「普通」とか「当たり前」という感覚で私たちはつい「同じ」を前提としてコミュニケーションをとりがちだ。でも、「同じ」を期待するから「違う」が寂しくなる。でも、端から「違う」を前提とすれば、小さな「同じ」がもっと喜びに変わるかもしれない。
同じ「違う」を持つふたりは、ここからすり合わせを重ねて協力して生きていくことになりそうだ。しかし、咲子と羽はたまたま「アロマンティック」「アセクシュアル」で繋がっただけで、他のケースにも当てはまるような気がする。「友達」になる、「家族」になる、同じ秘密を抱える「同志」になる……誰かと一緒にいる理由は「恋愛」と呼ばれる感情の高ぶりだけだなんて決まっていないはずなのに、どこかでそう思い込んでいた節があったような気がする。
あなたの人生を豊かにする理由は、まだ名前がついていないものかもしれない。あるいは、自分の中で「こういうもの」だと思い込んで凝り固まっていたものが、違う角度から別の言葉で解釈することで「これだ」と改めてしっくりくるものになるかもしれない。ドラマを見進めるうちに、それぞれの幸せに名前が見つかっていく。そんな時間になることを期待している。
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ドラマ「恋せぬふたり」2話のあらすじ・ネタバレ
\第2回は今夜10:45から!/
よるドラ【#恋せぬふたり】NHK総合🏠あらすじはこちら🏠https://t.co/gMXY4hIG89#吉田恵里香 #CHAI#岸井ゆきの #高橋一生 #濱正悟#北香那 #アベラヒデノブ #西田尚美 #小市慢太郎 pic.twitter.com/b3sG0zoAz0
— NHKドラマ (@nhk_dramas) January 17, 2022
「家族になりませんか?」という咲子(岸井ゆきの)の同居提案に首をかしげる高橋(高橋一生)だったが最近悩まされているお節介なご近所さん対策になると思い直し受け入れる。咲子は高橋の役に立とうと懸命に頑張るが空回り気味で同僚のカズ(濱正悟)もその様子が気になりだす。そんな矢先母みのり(西田尚美)に同居の件がバレ、二人は恋人のフリをして母と父博実(小市慢太郎)たちの待つ咲子の実家へ向かうことに…。
ドラマ「恋せぬふたり」2話のネタバレ・感想
常々感じていたことが、ひとつの表現として提示されるとなんだか嬉しいものだ。「思っていたのは自分だけではなかった」「同じことを考えている人がいた」……その安堵感にも似た感動は、私たちがいつもどこかで“味方”を求めているからなのかもしれない。
「家族を美化しすぎではないですか?」
「(この関係を)強いていうなら“味方”かな」
第2話では、咲子(岸井ゆきの)が持つモヤモヤに、また羽(高橋一生)の言葉が明るい光となって届いた。
親友・千鶴(小島藤子)とのルームシェアができなくなったことをきっかけに、咲子はアロマンティック・アセクシュアルを自認する羽と同居をスタートさせる。それはふたりにとって男女の性愛を抜きに家族となることができるのかという、実験にも近い取り組みだった。基本的には自分のことは自分でするという羽との干渉のない静かな生活は、咲子が「こんなんでいいの?」とむしろ困惑してしまうほど平穏な日々だった。
ところが、世間では「男女の同居」と聞けば、恋人関係であると認識されることが多い。特に、咲子の母親・さくら(西田尚美)は、これまで自分が触れてきた「普通」には入らない新しい価値観を受け入れるのが苦手な様子。咲子に羽を紹介するようにと催促する。
お互いにメリットのある今の生活を守るため、恋人のふりをすることを了承した羽と実家を訪れる咲子。待ち受けていた家族は、咲子が念願の恋人を連れて来たと大はしゃぎ。しかし、その端々には自分たちが考える「普通」の価値観を押し付ける場面も多く……。
咲子は羽に無理を言って合わせてもらっていることにも、大切な人たちであるはずの家族に対してウソをついていることそのものにも苦しくなって「普通の幸せって何?」と大爆発。思わぬタイミングで、自分がアロマンティック・アセクシュアルだとカミングアウトすることになってしまった。
恋愛感情も性的な接触も興味がない。言葉にすれば実にシンプルな内容なのだが、“そんな人がいる”とすぐに受け入れるのが難しいリアクションを見せた咲子の家族。これまで、そういう人がいるということ、ましてやそれがずっと一緒に暮らしてきた家族のなかにいるなんて考えもしなかったから、驚かれるのも無理はないことだっただろう。
もしかしたら咲子も、もっと冷静に時間をかけて少しずつ説明をすることができていれば、また状況は変わっていたのではないかとも思う。しかし、咲子が羽と同居を始めたとき「頑張ります」という言葉を発していたところに、咲子にとって家族といることはどこかで頑張ることを前提としていたのだとわかったような気がした。
明るく悪気がないものの何かと干渉の多い家族との会話。家族の期待する「普通」に応えようと努力すること。できないならせめて、その話題を明るくスルーしようと努めること。ときにはウソをついてでも心配させないようにと画策すること……。家族の前で、ありのままの自分をそのままさらけ出すことよりも、頑張って「普通」に取り繕うことが染み付いてしまっていたのだろう。
長年かけて築き上げた、家族向けの自分像。それが羽という味方と無理のない生活を始めたことで、今までの暮らしがいかに「頑張って」維持していたものなのかを知る。「家族だからこそ」グイグイと個人の領域に踏み込んでもいいと思っている人もいる。逆に、「家族だからこそ」その領域を尊重してほしいと願う人もいる。それぞれが“そういう人なんだ”とわかろうとしなければ、家族だからといって無条件に味方になるわけではないのだ。
よく家族や夫婦は「話し合いが大切」と聞くが、話し合いが言い負かし合いになっていることも少なくない。誰かと「話をする」と考えるとどうしても自分の思いをわかってもらおうと伝えることばかりに意識が向きがちだが、本当はどうしたら相手の味方で居続けることができるかを前提に「話を聞く」ことから始める心持ちが必要なのではないだろうか。
そこで羽は咲子に、より一歩踏み込んで家族になっていくためにアンケートなるものを用意した。大きく分類すれば同じアロマンティック・アセクシュアルであるという自認はしたものの、ふたりの心の動きが細かな場面まで同じとは限らない。どんなときにどんな心情になるのか、どのような接触を苦痛と感じるのか。まず咲子のことを知りたいという姿勢を見せた上で、自分のアンケート結果も開示する。自分に引っ張られないでいいのだ、と言葉も添えて。
またアンケートというのが羽らしいではないか。相手の回答を相手のペースに任せたい。なんなら「答えたくない」「答えられない」という回答もまたひとつの答えになるという気持ちが伝わってくる。咲子の1番近くにいる家族(味方)になるために、どこまで相手を尊重できるかを羽自身も模索しているのだ。そんな穏やかなコミュニケーションが、彼らにとって「普通」になっていくのだろう。
もちろん「納得できない」となる人もいるのも現実だ。だからといって、彼らはそれを「納得してほしい」と踏み込んでいるわけではない。それが「普通じゃない」と拒絶したくなるのであれば、そっと距離を取ることもまた一つの家族の形ではないだろうか。それぞれが、自分を殺さずに済むように。
誰かが無理をしているから家族が成立するのではなく、誰もが自分らしく生きられる味方を見つけられる世界になってほしい。だが、なかなか簡単に世界は変わらない。何かと咲子に絡んでくる同僚・松岡(濱正悟)も、これまた思い込みの激しそうなタイプだ。少しずつ居心地の良いホームが見えてきた咲子だが、まだまだモヤモヤが降りかかりそうな予感。次回も、羽の言葉がスッと心に光を差す回になってほしいと願うばかりだ。
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ドラマ「恋せぬふたり」3話のあらすじ・ネタバレ
\第3回は今夜10:45から!/
よるドラ【#恋せぬふたり】NHK総合🥬あらすじはこちら🥬https://t.co/Fw7TcqmlwE
作 #吉田恵里香
音楽 #阿部海太郎
主題歌 #CHAI「まるごと」#岸井ゆきの #高橋一生 #濱正悟 pic.twitter.com/4K7Dp6x5Sj— NHKドラマ (@nhk_dramas) January 24, 2022
カズ(濱正悟)から「俺らギリ付き合ってる」と言われた咲子(岸井ゆきの)は意味が分からずポカンとする。咲子は同居生活のためお互いを理解したいと高橋(高橋一生)から渡されたアセクシュアルに関するアンケートについて考えながらカズとのこれまでの付き合いに思いをめぐらせる。ある日咲子と高橋は仕事帰りに商店街に立ち寄り買い物をして一緒に家へ帰ってくる。そこへ二人が恋人同士とカン違いしたカズが飛び込んできて…。
ドラマ「恋せぬふたり」3話のネタバレ・感想
「ドラマの中で性的接触の描写があります。あらかじめご留意ください」
そう注意書きから始まるところに、このドラマの優しさを感じた第3話。
もしかしたら観た人の中には、「この注意書きが必要なほどの描写があっただろうか?」と疑問に思った人、「そんなに気になるほど?」と驚いた人もいたかもしれない。しかし、そんな「それほど?」と思うものを不快だと思う人もいるということ。そう知るところから始まるのが、このドラマのある意味なのだと気付かされる。
優しさとは、誰かに何かを施すことよりも、まずは誰かの不快に敏感になることなのかもしれない。もちろん、すべてのドラマにこの注意書きをしなければならないなんてことはないと思う。0か100か、白か黒か、ではないグラデーションの中で私たちは生きているのだから。
ただ、その感覚を持った人が観るであろうという想像ができるのであれば、できる限り配慮をしたい。そんな制作側の「たしなみ」のひとつということなのだろう。好きなお店のポイントがたまったらおざなりにせず、時期を見て満を持してポイントを使用し、またお店が元気に営業してもらえたらと願うように……。
第3話では、咲子(岸井ゆきの)が改めてアロマンティック・アセクシュアルな自分と向き合っていく様子が丁寧に描かれた。長年ぼんやりと感じてきた違和感を整理するきっかけを、羽(高橋一生)が綴るブログからもらったものの、過去を噛み砕いて消化するためにはまだまだ時間がかかりそうだった。そんな咲子の自分語りを急かすことなく、じっくりと聞いていく羽。
前回の家族へのカミングアウトから「もう一歩踏み込んで家族になること」を考えていこうと合致したことで、咲子は「私たちってまだ家族(仮)のままなんでしょうか? いろいろ話したからもうほぼ家族なのかと」と問いかける。だが、羽は「ほぼ家族と家族は違いますよ。ほぼカニとカニが違うのと同じように」と結論を急がない姿勢を見せる。そして、これだけ慎重になる理由として「自分で決めていないことを、無理やり決められるのが苦手なだけです」と添えたのだった。
そんなやりとりに、またひとつ気付かされるのだ。現実社会において、どれだけ結論を急かされる場面が多いことか。自分で心から納得して決めた状態になっていないうちに、自分の意見として決められたことはないだろうか。特に咲子のように愛嬌の良さから「(たぶん)オールOK」なのだと認識されてしまう場面は少なくない。そして、いざ「そういう意思ではない」と伝えると、勝手にそう思い込んだのは相手にもかかわらず「思わせぶりなことをするな」「勘違いさせるな」と非難されてしまうような。
これは、恋愛や性的なことがまつわると、より一層色濃くなるから不思議だ。相手のことを好きだという思いが、相手の領域を侵食する免罪符となるかのように、グイグイと踏み込んで来る人がいる。本作では咲子に想いを寄せるカズ(濱正悟)が、その典型的なタイプとして描かれているのだが、彼が全否定される存在というわけではない。
もしかしたら相手次第では、そんなカズの少し強引なところが、むしろ愛の大きさとして受け入れられることもあるだろう。しかし、それはあくまでもそれを相手が望んでいる場合が大前提だ。咲子のように受け入れられないという相手に対して、「しかたないじゃん好きなんだから!」と尾行までして押しかける姿は、愛どころか大きな脅威だ。
羽がカズに「しかたなくないですね、全然しかたなくないですね。誰かを好きな思いがあれば、異常な行動も許されるなんて思わないでください」ときっぱり伝えた言葉は、アロマンティック・アセクシュアル関係なく、人と人とが付き合っていく中で大前提となる心構えではないだろうか。
このドラマには、性根から腐ったような悪人は出てこない。あるのは、咲子や羽の示す「NO」に対して、「理解できない」と激昂したり、「普通じゃない」と憐れんだりする、過剰反応だ。そして、その多くが「好きだから」とか、「あなたのために」という、その人にとって良かれと思ってのリアクションであるがゆえに対応が難しくなる。
愛用しているお店のポイントをためるか、気にしないか。ポイントがたまったらちゃんと使うか、都合が合わなければあきらめるか。それくらいの違いとして捉えられないだろうか。性的な話を気楽にできるか、それを不快に感じるか。人に触れられるのを喜びと感じるか、すごく苦痛に感じるか。少々強引にアプローチされるのが嬉しいか、怖いと感じるのか……といった具合に。
人は恋愛や性的な接触に関する話題になると、なぜか冷静さをなくしがちだ。何がいいとか、何が悪いと話しているのではなく、ただただその人が「そう」であるということを受け入れるだけの話なのに。
もしかしたら、これまで違和感がありながらも愛想の良さから「(たぶん)オールOK」とされ続けてきた結果なのかもしれない。だとしたらこのドラマは、笑顔でかわすだけではない選択肢を提示してくれる作品になりそうだ。
私の普通と、あなたの普通は「同じではないかもしれない」という想像の幅を広げるきっかけに。もし「NO」と言われたときにも、冷静に受け入れる心の予行練習に。それが、結果としてどんなセクシュアリティを持つ人にとっても、生きづらさを軽減するヒントになるかもしれないのだから。
とはいえ、すぐにすんなりといかないのが、人間というもの。次回の予告映像では、カズが咲子と羽の暮らしに乗り込んでいく姿が描かれる。どうしてまたそんな強引な……と、げんなりしてしまいそうだが、カズのような人にはそれくらいのことがなければ納得できないということなのだろう。
羽が言っていた「自分で決めていないことを、無理やり決められるのが苦手なだけです」という言葉は、カズにだって通じるものなのだから。自分を受け入れてもらえるためにも、相手のことも受け入れるという努力はある程度必要ということだろう。
「人は変わっていくものですし、物事の捉え方に変化があるのは当然のことだと思いますけど」という話に、カズも当てはまるのだろうか。3人がとことんぶつかった結果、何か良い方向に変わっていくのは楽しみだが、かき乱すだけかき乱して終わってしまうのは悲しい。
あの平穏な羽の家に迎え入れるのは勇気のいる決断だが、あれだけマジョリティの価値観を信じて疑わないカズの変化は、世界が少し変わる最初の一歩なのかもしれない。そう思うと、事態がどう転んでいくのか心して見届けなくてはならないという気持ちになる。
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ドラマ「恋せぬふたり」のキャスト
恋愛しないと幸せじゃないの?
恋人でも、夫婦でも、家族でもない
アロマンティック・アセクシュアルのふたりが始めた同居生活の行方は…⁉【#恋せぬふたり】#総合 10(月)夜10:45スタート‼
(作)#吉田恵里香
(主題歌)#CHAI「まるごと」#濱正悟 #西田尚美 pic.twitter.com/nVq0uFO7fe— NHK編成センター (@nhk_hensei) January 9, 2022
岸井ゆきの 役:兒玉咲子
スーパーまるまる本社営業戦略課で働いている。後輩の面倒見も良く周囲から慕われる性格。恋愛を前提としたコミュニケーションになじめず日々暮らしている。
岸井ゆきののコメント
私が演じる咲子は、恋愛のことが分からなくて、それを分かっているのが当然のまわりの人たちとの関係になじめず、とまどいながら生きています。でも人は好きだしひとりは寂しい、恋愛抜きで家族を作ろうとがんばります。人は、誰にもわかりっこないと思っている人もみんな、本当は自分のことをわかって欲しいと思います。性格が違う、価値観が違う、それでも同じ社会で生きてます。その中でこんな生き方もあるのだと感じていただければ幸いです。
高橋一生 役:高橋羽
スーパーまるまるの青果部門で働いている。生粋のおばあちゃん子だったが半年前にその祖母を亡くしてからは、一人残された家に住んでいる。アロマンティック・アセクシュアルを自認している。
高橋一生のコメント
生活や仕事。日常にいつからか『あたりまえ』にあったものや考えが、誰かにとっては『あたりまえ』ではなかったとしたら。何かと世の中進むのが早くて、あたりまえではないものを『そういうこともある』として、じっくり理解を深めていく事が難しくなってきました。誰かにとってのあたりまえが、別の誰かにとっては当てはまらず、理解しにくいことなのかもしれません。今回参加させていただく作品を機に改めて自分の『あたりまえ』を見つめ直してみたいと思います。
濱正悟 役:松岡一
スーパーまるまる本社マーケティング課で働いている咲子の同僚。咲子と仲も良く、何かと絡んでくる。
小島藤子 役:門脇千鶴
高校時代からの咲子の親友で美容師。サバサバした性格で思ったことははっきりと言うタイプ。
菊池亜希子 役:猪塚遥
農業事業会社イノファームの社長。かつて高橋と何かあったらしい。
北香那 役:石川みのり
咲子の妹。夫の大輔と娘の摩耶と暮らしていて現在二人目妊娠中。実家の近くに住んでいるため、よく実家に顔を出す。
アベラヒデノブ 役:石川大輔
みのりの夫。学校の先生、お調子者で軽いキャラ。
西田尚美 役:兒玉さくら
咲子の母。結婚に興味がない咲子に対し思うところはあるが、なるべくプレッシャーをかけないようにしている。
小市慢太郎 役:兒玉博実
咲子の父。口数は少ないが、妻のさくらと同じく結婚に興味がない娘を心配している。
脚本・吉田恵里香のコメント
私は恋愛ものが(書くのも観るのも読むのも)好きです。
好きだからこそ、忘れずに伝えていきたいことがあります。
他者に恋愛感情を抱かない人、性的に惹かれない人がいること。
恋愛は幸せの選択のひとつにしか過ぎないこと。誰かの生き方に他人がとやかく言うものではないこと、等々……恋愛至上主義の世界では忘れられがちな事柄たちです。
本作では、それらに真正面から向き合いました。演者・スタッフ・考証の皆さんの真摯な姿勢に何度も襟を正し、勉強、反省、成長させていただきました。
このドラマはアロマンティック・アセクシュアルのふたりが主人公です。
恋愛・性愛至上主義の世界で、ないものとして扱われてきた彼らを描いています。恋愛ありきの世界だけでなく、周りが決めた「当たり前」に振りまわされて疲れているあなたに届く作品になっていること、そして何年か後には「当然のことを何を仰々しく言ってるんだ」「古い」なんて言われるくらい世界が変わっていることを心より願っています。
1987年生まれ。脚本を手がけた主な作品に映画「ヒロイン失格」「センセイ君主」、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』など。
企画・押田友太のコメント
「恋人いないの?」「結婚しないの?」多くの人たちが一度は聞いたことのあるフレーズです。きっと「恋愛することが幸せ」だと思って、おせっかいのようにかけている言葉だと思います。確かにドラマや映画においてさえ、言わずもがなラブストーリーは絶対です。ラブは何にも勝るかもしれない。でも本当にそうでしょうか?必ずしも「恋愛が幸せ」と思わない人たちだっていることを私たちは忘れていないでしょうか?ある取材の中でアロマンティック・アセクシュアルの当事者の方と出会い、ハッとさせられました。当然なんてこの世の中にはありません。ある人にとっては幸せなことでも、別のある人にとっては辛さになります。他人に決めつけられる幸せなんてどうでもいい。このドラマを見た人が「自分の感情に嘘をつかないで生きていける」そんな勇気を与えられるような作品を目指したいと思います。
制作統括・尾崎裕和のコメント
“この社会を生きる全ての人がきっと笑顔になれる”ドラマにしたい。でもどうやったらそんなことができるんだろう? 脚本の吉田恵里香さん、主演の岸井ゆきのさん高橋一生さんをはじめとするキャスト、スタッフみんなで一緒に考え悩んで作ってきました。中村健さんたち考証スタッフの3人、そして取材させて頂いた当事者の方たちの言葉を頼りに、今少しずつその形が見え始めています。みなさんに一緒に見て感じて頂くことで完成する、そんな作品だと思っています。全ての人がきっと笑顔になれますように…ぜひご覧ください!
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