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日本テレビで放送されている映画番組「金曜ロードSHOW!／金曜ロードショー」で放送されたスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の見逃し配信、ノーカット無料フル動画を無料視聴する情報や、あらすじやネタバレについてなどを紹介したいと思います！
主人公は、不思議な世界に迷い込んでしまった10歳の少女・千尋。神々が集う湯屋で「千」という名で働くことになった千尋は、様々な経験と出会いを通して「生きていくこと」を学んでいく。湯婆婆に釜爺、ハクにカオナシなど、個性豊かなキャラクターが勢揃い！
だからこそ、「千と千尋の神隠し」をよりいっそう楽しむためにも、ノーカットで何回でも観れるようにテレビ放送だけでなく、CMもなしの動画を楽しみたいですよね？
そのためにダイジェストではなくフル動画で「千と千尋の神隠し」を楽しむために動画配信サービスを紹介したいのですが、今のところ「千と千尋の神隠し」はどこの動画配信サービスでも配信されておりません。
外国向けのネットフリックスでは配信されております。日本では未配信。
金曜ロードショーは日本テレビで放送されているので、今後日本で「千と千尋の神隠し」が配信されるとしたら、動画配信サービスHuluの可能性があります。
なので、動画配信サービスHuluについて紹介したいと思います。
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この記事の目次
日本テレビのドラマやバラエティ番組は、TVerや日テレ無料!(TADA)などでも見逃し配信は見れますが、これらの配信サービスにはデメリットがあります。
それは、
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映画「千と千尋の神隠し」のあらすじ・ネタバレ
10歳の少女・千尋（柊瑠美）は引っ越しの途中、お父さん（内藤剛志）とお母さん（沢口靖子）と一緒に不思議なトンネルに迷い込んでしまった。たどり着いた街で出会った少年・ハク（入野自由）から、すぐに元の世界に戻るよう言われた千尋は両親の元へ。しかし、街の屋台で勝手に飲食した両親はブタに姿を変えられ、戻るべき道はいつの間にか水の中に沈んでしまっていた。
神々の集う湯屋「油屋」で働くべく、千尋は薬湯の調合を担当する釜爺（菅原文太）の助けを借り「油屋」を取り仕切っている魔女・湯婆婆（夏木マリ）を訪ねる。湯婆婆から名前を取り上げられ、新たに「千」という名で「油屋」で働くことになる。慣れないながらも頑張って働く千尋は、周りから少しずつ認められるようになっていく。ある日「油屋」に謎のいきもの・カオナシが現れる。「油屋」を訪れる神々と平等に対応してくれた千尋に導かれるように、「油屋」に入り込むカオナシ。湯婆婆は異変を察知するが、同時に強烈な臭いを発するまでに汚れてしまった神が「油屋」にやってきて…!?
映画「千と千尋の神隠し」のネタバレ
10歳の少女荻野千尋は、両親と共に引越し先のニュータウンへと車で向かう途中、父の思いつきから森の中の奇妙なトンネルから通じる無人の街へ迷い込む。そこには八百万の神々が住んでおり、人間が足を踏み入れてはならない世界だった。街の怪しい雰囲気に怯える千尋をよそに、探検気分の両親は食べ物が並ぶ無人の飲食店を見つけ、店員が来たら金を払えばいいと勝手に置いてあった食べ物を食べてしまう。両親の誘いを断り一人で散策していた千尋は旅館のような大きな建物に辿り着き、橋の上から下の線路を走る列車を眺めていた。背後からの気配に気づき振り返ると少年が立っており、強い口調ですぐに戻れと言われたため両親を探すが、店では両親の服を着た大きな豚が二匹いて、食べ物を食い散らかしていた。千尋の両親は、神々に出す食べ物に手をつけたため罰として豚にされてしまったのだ。千尋は来た道を戻ろうとするが大河で塞がれており、船から降りてくる怪物のような者達を目にしたことでこれは悪い夢だと思い込む。悪夢が消える事を願って自分が消滅しそうになるが、先程の少年ハクに助けられる。
ハクは、八百万の神々が客として集う「油屋」という名の湯屋（ゆや）で働いていた。油屋の主人は、相手の名を奪って支配する恐ろしい魔女の湯婆婆で、仕事を持たない者は動物に変えられてしまうと千尋に教える。千尋は、雇ってくれるよう湯婆婆に頼み込み、契約の際に名を奪われ「千」と新たに名付けられ、油屋で働くことになる。ハクは、本当の名前を忘れると元の世界に戻れなくなると忠告する。ハクもまた名を奪われ、自分が何者であったのかを思い出せずにいた。しかし、彼はなぜか千尋の存在を知っており、自分の名前は忘れても千尋のことは覚えているのだという。一方、千尋にはハクの正体に心当たりがない。
豚にされてしまった両親を助けるため油屋で働き始めた千尋だったが、彼女は人間であるため油屋の者たちから疎まれ、強烈な異臭を放つ客の相手まで押しつけられる。しかし彼女の実直な働きにより、客から大量の砂金が店にもたらされると、千尋は皆から一目置かれる存在になる。千尋はその客から不思議な団子を受け取る。
翌日、ハクは湯婆婆の言いつけにより、彼女と対立している双子の姉の銭婆から、魔女の契約印を盗みだす。しかし、強力な魔力を持つ銭婆はハクに魔法で重傷を負わせ、湯婆婆の息子である坊もネズミに変えてしまう。千尋はハクに不思議な団子を半分に噛みちぎり飲ませて助けるが、ハクは衰弱したままだった。千尋はハクを助けたい一心で、危険を顧みず銭婆のところへ謝りに行くことを決意する。
そのころ油屋では、カオナシという化け物が従業員達を飲み込んで暴れていた。カオナシは千尋から親切にされたことがあり、金や食べ物で千尋の気を引こうとするが、彼女が興味を示さないため困惑し、自身の存在を受け入れられなかったことで激怒する。千尋は不思議な団子の残りの半分をカオナシに食べさせ、飲み込まれた従業員達を吐き出させ、救出する。釜爺から列車の切符を受け取った千尋は、なぜかついてきたネズミに変えられた坊と、千尋が油屋から誘い出したカオナシを伴って銭婆の家を訪れる。銭婆は千尋を穏やかに受け入れ、千尋は銭婆に魔女の契約印を返却しハクの行いを謝罪し、銭婆は千尋に旅の仲間と協力して人力で編んだ紫の髪留めを贈る。
一方、意識を取り戻したハクは、坊が銭婆の元へ行っていることを湯婆婆に伝える。ハクは、坊を連れ戻すことを条件に千尋と両親を解放するよう迫り、帰る手段のなかった千尋を白龍の姿で迎えにいく。ハクは銭婆から許しを得て、千尋と共に油屋への帰路につく。その途中で、千尋は自分が幼い頃に落ちた「川」がハクの正体であることに気づく。ハクは、溺れそうになった千尋を浅瀬に運び、助けあげたのだった。千尋が川の名前を告げたことでハクは自分の名前を取り戻す。
朝になり、臨時休業をしている油屋に帰ったハク達。ハクは、千尋と両親を解放するよう湯婆婆に要求する。従業員達も今は千尋の味方であるためハクに賛同する。味方がいなくなり不機嫌になる湯婆婆は、油屋の前に集めた豚の中から両親を言い当てろと千尋に難題を課す。千尋は豚達を真剣に見つめるとこの中に両親はいないと正解を言い当てる。湯婆婆の目論見は外れ、契約書が消滅したことで千尋は晴れて自由の身となり、従業員達に祝福されながら油屋を去る。
異世界と人間界の境界に辿り着くと、以前は大河と化していた帰り道が大草原に戻っていた。見送りに来たハクは千尋に、この先には一人で行くこと、この先の帰り道で振り返ってはいけないこと、湯婆婆の弟子をやめて自分も元の世界に戻るつもりであることを伝え、再会を約束して別れる。トンネルを出るまでは振り返ってはいけないというハクの言い付けを守り大草原を歩き続けると、人間に戻った両親がトンネルの前で何事もなかったかのように待っていた。思わず振り返りそうになるが必死に我慢して振り返らず、トンネルを抜けて元の世界に戻った千尋が振り返ると、トンネルは最初に来たときとは違う姿に変わり、彼女は異世界の記憶を失う。しかし銭婆から貰った紫の髪留めはトンネルを抜けても残り、輝いていた。その後、再び車に乗って引越し先に向かうところで物語は幕を閉じる。
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映画「千と千尋の神隠し」の主な登場人物
🐷2022年は「#千と千尋の神隠し」でスタート🐷
明日よる9時魅力あふれるキャラクターが続々😆😆
あなたのお気に入りは誰かな❓
#金曜ロードショー #スタジオジブリ #宮崎駿 pic.twitter.com/JlXuy1qoTg— アンク＠金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2022
荻野 千尋（おぎの ちひろ） / 千（せん）
本作の主人公である10歳の少女。荻野家の一人娘。すぐ卑屈になってわがままを言ったり両親に頼ろうとする典型的な都会育ちの一人っ子、現代っ子気質。焦げ茶色の髪をポニーテールにしている。私服は白色に黄緑色のラインが入った半袖Tシャツに桃色の半ズボンをはいている。靴下は白く靴は黄色。一人称は「私」。
湯屋の従業員の大人であるナメクジ女と違い、千尋やリンを含めた少女達の制服は、上下共に桃色の水干で、素足であり、何も被らない (水干の上着が桃色とは違う色の少女や水干の袴が桃色とは違う色の少女もいる) 。ちなみに、ナメクジ女の服は2つあり、1つは烏帽子を被り、白い着物を着た上に赤い袴をはき、白い足袋を履く (赤い袴をはき、色の付いた水干の上着を着た女性や袴が赤とは違う色の女性もいる) 。もう1つは何も被らず、色や柄のついた着物を着て、素足である。
両親と共に新しい街へ引っ越してきた日に異界へと迷い込んでしまう。彼女の体が消えそうになった時、ハクが丸薬を飲ませて元に戻してくれた。神への料理を無断で口にした罰を受け豚にされてしまった両親を人間に戻し、元の世界に帰るために湯屋「油屋」の経営者である湯婆婆と契約を交わしたことで名前を奪われ、「千」と名乗り湯屋で働きはじめる。
唯一事情を知ったうえで味方をしてくれるハクが差し出した「千尋の元気が出るようにまじないをかけて作った」おにぎりを食べ、ずっと自分を心配してくれていたハクの優しさと思いやりに触れたことで、大粒の涙を流し感情を露わにする。また、ハクが保管してくれていた私服の中に、引っ越しの際に友人から贈られたメッセージカードを見つけ、自身の名前を忘れかけていたことに気づいた。
初めは礼儀知らずで仕事の手際も悪かったが、湯屋での経験を通じて適応力や忍耐力を発揮していき、釜爺やリンとも交流を深める。リンの台詞で分かるが、千尋とリンが、兄役から「リンと千、今日から大湯番だ。上役 (上司、父役の事) の命令だ」と言われてさせられた大湯番 (おおゆばん) は本当はカエル男の仕事であり、大湯 (おおゆ) は汚れた客専門のお風呂である。大湯は、カエル男達の千尋への嫌がらせで、浴槽の中と周りが全く掃除されていなかった。だが、浴槽の中はためた薬湯のおかげで綺麗になった。その後カオナシが、千尋に渡そうとして彼女が断ったので、彼が落とした大量の薬湯の札の中の一枚を使って足し湯ができた為、彼に再会した時に「あの時はありがとうございます」とお礼を言った。
オクサレ様を接客した際には、あまりの激臭に鼻をつまんでしまい湯婆婆に叱られたり、ヘドロまみれのお金を受け取ると悲鳴を上げて身震いしていた。そのお金は、ロマンアルバムでは小判であり、絵コンテでは穴あき銭もあった。しかし彼の体にトゲのようなものが刺さっており苦しんでいることを確認すると、従業員達と協力して体から大量の廃棄物を引っ張り出し河の神を救い出した。河の神を送り出したあと、廃棄物に混じって砂金が発見されたため湯屋に大きな儲けをもたらし、湯婆婆からよくやったと抱き締められる。この一件から、最初は人間であることから彼女を忌み嫌っていた従業員達からも認められ周囲に馴染みはじめる。
物語終盤では暴れるカオナシを鎮めて飲み込まれた従業員を助け、魔法で傷ついたハクを救い銭婆とも和解させ、過保護に育てられた坊の親離れに一役買うなど活躍する。ボイラー室で重い石炭を燃え盛る火の中に投げ入れたり、ニガダンゴを食べさせるため龍の姿のハクの口を力づくでこじ開けるなど見かけによらずパワフルな面もある。彼女は最初は、ニガダンゴを両親に食べさせてあげようとしていて、河の神からもらったその日に一口味見をし、非常に苦かったのであんまんを猛烈な勢いで食べた。
その日の就寝時に、豚になった両親に食べさせてあげようとしたができなかったという悪夢を見ている。だが結局は、ダンゴの半分をハクに食べさせ、残りの半分をカオナシに食べさせる事になってしまう。ハクが吐き出した銭婆の判子に、湯婆婆により彼の体内に入れられた虫がくっついていたが、千尋が偶然踏みつぶした。判子に虫がくっついていたので、千尋はその虫が、判子を盗んだ者が死ぬようにと判子にかけた守りの呪いが、目に見える形になったものだと思い込み、銭婆に踏みつぶした事を謝罪した。
銭婆の家から戻る際に自身とハクの出会いを思い出し、彼の本当の名を呼び解き放つ。湯婆婆からの意地悪なクイズに見事正解したことで無事に元の世界へ戻ることになる。見送りに来たハクとは再会を約束して別れた。湯屋を去る時は、全員に「皆ありがとう」「お世話になりました」と挨拶をした。
宮崎のインタビューでは、千尋が油屋に迷い込んだ期間は3日程度としている。
契約書に自分の名前を書くシーンでは、「荻」ではなく「获」と書いている。
千尋役のオーディションには女優の本仮屋ユイカも参加していた。
ハク / ニギハヤミコハクヌシ
油屋で働いている色白の謎の美少年。外見年齢は12歳。湯屋の従業員の大人であるカエル男 (青蛙も含む) や釜爺と彼は外見年齢も制服も違い、彼だけが子供に見えるし、彼の水干だけは上着が白くて袴が青く、素足であり、何も被らない。緑がかった黒いおかっぱ頭で、常に涼しい顔をしている。湯婆婆の弟子であり魔法使いとしては見習いだが、番頭として湯屋の帳簿を預かっているため従業員達から一目置かれている。
作中で初めて千尋と会ったときから人間である彼女を助けており、心の支えにもなっている。一人称は「私」。橋の上で湯屋に向かって自分のうろこを吹き飛ばし、目くらましをかけて、従業員達や客達から千尋の姿を見えなくした (千尋が橋の上で一瞬息をして魔法が解けた後、従業員達が人間の匂いがすると言っているので、この魔法は千尋の匂いを遮断していた様子) 。だがこの魔法の効果は、千尋が橋を渡り始めた時から渡り終わるまで息をしなかった場合に効く。
彼女が息をすると魔法が解けて、皆に彼女の姿が見えてしまう。千尋に丸薬を飲ませた後、腰を抜かして立てなくなってしまった彼女の足の上に手をかざして、「そなたの内なる風と水の名において、解き放て」という呪文をかけて足が動くようにした。食料倉庫の裏口の戸に手をかざして開閉したり、千尋に魔法で湯屋の外階段とボイラー室の戸とその中の入り口付近を見せたりした。
釜爺によれば、千尋同様忽然と湯屋に現れ、湯婆婆の弟子になることを懇願したという。釜爺は「魔女の弟子など、ろくなことはない」と反対したが止め切れず、湯婆婆の手足として利用されるようになった。湯婆婆により体内に虫を入れられた時から、時々冷たい性格に変わったり、元の優しく賢い子に戻ったりする。冷たい性格の時は、初対面であるかのように冷たい口調で千尋に名前を聞いたり、「ハク様と呼べ」と命令したりする。
ハクが負った魔法の傷は、ニガダンゴと釜爺が飲ませてくれた薬湯により治った様子 (呪いの力も恐らくこの時消えたのだろう) 。ハクが目覚めた後に釜爺が (千尋とハクの) 「愛の力」と言っているので、彼の傷が治った (呪いの力が消えたのも恐らくそうだろう) のは愛の力によるものかとも考えられる。
物語の中盤では、千尋の元気が出るようにまじないをかけて作ったおにぎりを差し出し、号泣する彼女を慰めた。また、元の世界に戻る時のために私服も保管していた。
中盤以降は白龍 (たてがみは緑色) の姿でも登場する。その正体は、千尋が以前住んでいた家の近くを流れていた「コハク川」という小川の神だった。本名は「ニギハヤミコハクヌシ」（英語版では Kohaku River とされている）。その小川は、今は埋め立てられてしまっている。ロマンアルバムでは、正体はヘビ。
銭婆の家から戻る際に千尋が語った思い出話により自分の本当の名前を取り戻す。千尋に出会ったことで湯婆婆の支配と銭婆の呪詛から救われた彼は、湯婆婆の弟子を辞めることを決めた。そして元の世界に戻る千尋との別れ際、いつかまた会いにいくと約束した。
湯婆婆（ゆばーば）
湯屋「油屋」の経営者で正体不明の老魔女。頭が大きく、二頭身という人間離れした体格。
強欲で口うるさく、老獪な人物として描かれている。その一方で息子の坊を溺愛しており、ハクに指摘されて坊が行方不明になったことに気付き、ハクに詰め寄るほどに激しく取り乱していた。
作中で様々な魔法を使っており、手を触れずに対象物を動かしたり、鳥に変身して空を飛んだり、かめはめ波を彷彿とさせる光の弾を放ったりしている。
人間の世界から迷い込んできた千尋を最初こそ拒否していたが、強引で諦めようとしない彼女に半ば呆れながら雇い、契約の際に名前を奪って「千」と呼ぶ。油屋が閉まる明け方になると黒いマントに身を包み、コウモリのような姿になって湯バードとともに彼方へ飛び去っていき、油屋が開く夕方に帰って来る。弟子のハクを呪い（ナメクジのような黒いあやつり虫（ロマンアルバムではタタリ虫））で操り、銭婆の持つ魔女の契約印を盗ませるなどの悪行に加担させている。
悪事も辞さない横柄な性格だが、一方で経営者としての度量と心意気も持ち合わせており、河の神の穢れを清めて大量の砂金の儲けをもたらした千尋を褒め称え、怖気づいた従業員達に千尋を見習うようたしなめている。普段は最上階の自室に籠っており客の前に姿を見せないが、横暴な態度の客の撃退を試みたり、経営者として腐れ神やカオナシなどの客への対応を自ら行うなど、すべてを従業員に任せっ放しというわけでもない。
銭婆の元から戻ってきた千尋に対し、「数頭いる豚の中から両親を当てられたら自由にする」という取引を持ち掛けつつ、全頭従業員が化けたダミーの豚を用意して引き留めようと目論むが、千尋に正解を言い当てられたことで契約書が消滅したため、嫌々負けを認め彼女を人間界へ返す。千尋に礼を言われた際には顔を背けていたが、湯屋から去っていく姿を静かに見送っていた。
銭婆（ぜにーば）
湯婆婆の双子の姉で、坊の伯母。声や容姿、服装、髪型まで湯婆婆と瓜二つで、甥の坊が母である湯婆婆と間違えてしまうほど。彼女と同様に強力な魔力を持つ魔女。
紙やカンテラなど無生物に魔力を吹き込んで使役しながら「沼の底」という寂れた田舎に住んでいる。本人いわく「私たちは二人で一人前」だが、姉妹仲はお世辞にも良好とはいえず、妹からは性悪女呼ばわりされている。
口調は湯婆婆と似ており、釜爺にも「あの魔女は怖い」と評されている。
自身に害を及ぼす者には容赦はせず、湯婆婆の差し金で魔女の契約に用いる判子を盗み出したハクに紙の式神を差し向けて痛めつけたり、判子を盗んだ者は死ぬまで命を食い散らす守りの呪いをかけるなど、評判通り恐ろしい人物であるような印象を見せたが、実際は穏やかな心優しい性格で、千尋に対しても「助けてやりたい（が、この世界のルール上自分にはどうすることもできない）」と言うなど、強欲な妹より物分かりのよい気質である。
ハクに代わって謝罪しにきた千尋を快く家に迎え入れ、カオナシやネズミ、ハエドリたちも同様にもてなしたうえで優しく接し、彼らと共に紡いだ手製の髪留めを贈る。その時「お守り」と言って渡した。その際に迎えにやってきたハクのことも快く許し、湯屋へと見送った。また、行くあてのないカオナシを「ここにいて私の手助けをしておくれ」と引き取るなど、面倒見もよい。千尋の本当の名を知り「いい名前だね。これからも自分の名前を大切にね。」と言っている。
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