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大明皇妃32話の無料動画・見逃し配信!

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大明皇妃(だいみんこうひ)の見逃し配信と動画無料視聴方法!

TOKYO MXで放送されている中国ドラマ「大明皇妃(だいみんこうひ)~Empress of the Ming~」32話の見逃し配信、無料フル動画を無料視聴する情報やあらすじ、ネタバレ・キャストや原作情報、再放送のことなどを紹介したいと思います!

ハムレット
このドラマ「大明皇妃~Empress of the Ming~」は、激動の明朝で3人の皇帝を支え、国の危機を救ったのは一人の皇后の愛と勇気だった…。実在する皇后のドラマティックな生きざまを、総製作費100億円の圧倒的スケールで描く本格歴史超大作ドラマで、人気です!

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中国ドラマ「大明皇妃~Empress of the Ming~」32話のあらすじ・ネタバレ

「新帝の誕生」

目を覚ました瞻基は再び高熾のもとを訪れる。高熾は瞻基に、自分の即位は一筋縄ではいかないことを言い聞かせ、己の決断を瞻基と張妍に告げるのだった。その頃、戦場では高煦と高燧が楊士奇から永楽帝のお達しとする言葉を受け取る。しかし、近頃の永楽帝の周辺の者や高熾の動きに不信感を持った2人は楊士奇に頼み、今後の戦い方を相談するべく永楽帝の天幕を訪ねる。だが、そこに待っていたのは…。

【孫若微(そんじゃくび)】タン・ウェイ
【朱瞻基(しゅせんき)】ジュー・ヤーウェン
【胡善祥(こぜんしょう)】ドン・ジアジア
【徐浜(じょひん)】チャオ・ジェンユー
【朱棣(しゅてい)】ワン・シュエチー
【朱祁鎮(しゅきちん)】チャン・イーシン
【朱高煦(しゅこうく)】ユー・ハオミン

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中国ドラマ「大明皇妃~Empress of the Ming~」全話のあらすじ・ネタバレ

1402年、建文帝から帝位を奪った燕王は先帝の忠臣を粛清し、明の第3代皇帝・永楽帝として即位。この政変で4歳の妹・蔓茵と生き別れた8歳の若微は、孫愚の養女・孫若微として育った。それから10年後、若微は都へと上り、反朝廷の仲間と永楽帝の暗殺を計画。一方、蔓茵は女官の養女・胡善祥として宮中で美しく成長していた。それぞれ復讐心を秘めた2人は、永楽帝の孫で、後に宣徳帝となる朱瞻基と運命の出会いをすることになる。

中国ドラマ「大明皇妃~Empress of the Ming~」各話のあらすじ・ネタバレ

#1 引き裂かれた姉妹
建文(けんぶん)4年、明の第2代皇帝・建文帝の政策に反発した燕王(えんおう)・朱棣(しゅてい)が反乱を起こし、南京を攻め落として第3代皇帝・永楽(えいらく)帝として即位する。この靖難(せいなん)の役で、御史大夫(ぎょしたいふ)の娘・若微(じゃくび)は両親を殺され、妹・蔓茵(まんいん)とも生き別れてしまう。若微はかつて父親と交流があった孫愚(そんぐ)に育てられ、蔓茵は永楽帝の息子・朱高熾(しゅこうし)と孫・朱瞻基(しゅせんき)に助けられ宮中で胡尚儀(こしょうぎ)に胡善祥(こぜんしょう)という名を与えられ育てられていた。時は流れ、親征していた永楽帝が都に凱旋するが刺客の襲撃を受け…。

#2 危険な賭け
錦衣衛(きんいえい)として骨董店を調べた瞻基は、床に落ちていた矢をわざと見逃し、若微と酒楼で会う約束を取りつける。一方、永楽帝の親征中、留守居を務めていた皇太子の高熾は、その間に扱った文書の提出を求められ、皇帝の信頼を得られなかったと嘆いていた。約束の日、若微は指定された酒楼へ向かうが、彼女は瞻基を殺すよう命令を受けていた。店には錦衣衛と若微の仲間の双方がいる。一触即発の状態の中で、2人は酒を酌み交わす。

#3 虎の親子
永楽帝は、皇太子である高熾に虎の親子が描かれた絵を与え、その絵に詩を添えるよう命じる。高熾は、皇太子を辞めたいと皇帝に請願するが激怒される。一方、若微は瞻基と詔獄(しょうごく)に潜入するが、突然第2皇子・朱高煦(しゅこうく)の視察が入り、間一髪、謎の”陛下”からもらった鍵で脱出する。その後、瞻基から詔獄の鍵を持っていた理由を問い詰められ困窮した若微は、虎の絵に目をとめ、詩を作る代わりに今夜は質問をしないでほしいと申し出る。

#4 帰還の日
高煦は皇太子の座を狙うも永楽帝の逆鱗に触れて失敗に終わり、永楽帝は改めて皆の前で皇太子は高熾であると宣言する。追い詰められた高煦は弟の第3皇子・朱高燧(しゅこうすい)に、自分の配下にある兵と御林軍(ぎょりんぐん)と錦衣衛とで内外で天地を覆そうと誘うのだった。一方、若微は投獄されている仲間を見捨てることに納得がいかないまま帰還の日を迎える。そんな若微のもとを瞻基が訪れ、面白い場所があると連れていくが、着いた場所は天牢(てんろう)だった。

#5 不穏な動き
永楽帝は大業を果たすべく政務に心を砕く一方で、先帝である建文の行方を気にしていた。その頃、天牢に置き去りにされた若微は体調を崩して倒れてしまうが、瞻基に助けられ、治療を施される。瞻基は若微の求めに応じ、彼女の仲間の聶興(じょうきょう)を牢から出すことを約束する。一方、皇帝に雲南(うんなん)行きを命じられていた高煦は病気を理由に、いつまでも都に居座っていた。様子を探りに行った瞻基は、高煦と高燧の行動に不穏なものを感じる。

#6 くすぶる火種
謀反を企て、兵を率い宮廷へ向かった高煦と、火災を起こすべく火薬庫へ向かった高燧。しかしそこには思いもよらぬ展開が待っていた。永楽帝は2人の息子を謀反の罪に問い、天牢へ入れようとするが、それに強く反対したのは高熾だった。一方、瞻基は約束どおり、若微の仲間を牢から逃がすべく作戦を決行する。仲間を助けてひと安心の若微であったが、命を粗末に扱う組織の上のやり方に対する怒りは強まる一方だった。

#7 血の誓い
瞻基の誘いで骨相を見てもらうことになった若微は、占う和尚(おしょう)が両親の敵である姚広孝(ようこうこう)だと気づく。その夜、姚広孝への復讐を誓い屋敷へ忍び込むが、そこへ瞻基や永楽帝が彼を訪ねてきたため暗殺は失敗に終わる。永楽帝は、肉親を殺した罪の意識に苦しんでいた。そのため息子たちに、決して肉親を殺さないよう誓わせるのだった。そんな中、宮廷では瞻基の妃候補・秀女(しゅうじょ)の選考が行われていた。候補者を近くで見ていた胡善祥はある思いを強くする。

#8 だまし合い
瞻基の暗殺に失敗した若微は皇甫雲和(こうほうんわ)と仲間たちに命を奪われそうになる。だが、若微はこれまでの経緯を思い出し、策が失敗に終わったのは自分たちの動向がすべて瞻基たちに露呈していたからだと気がつく。それを聞いた徐浜(じょひん)は若微に、逆に瞻基にだまされたふりをし続け接近し殺すことを提案するのだった。一方、宮廷では開戦の是非を巡り口論する息子たちに永楽帝が半ば呆れていた。そんな時、手料理を携えた朴妃(ぼくひ)が現れる。

#9 大いなる監獄
捕らわれの身となったかのように見えた瞻基であったが、実際は陰の人物をおびき寄せるべく、策を講じていた。しかし、結局その人物に会うことはかなわなかった。瞻基は若微を連れて宮廷へ帰る。一方、皇太子妃の張妍(ちょうけん)は、息子が連れ帰った女性に会わせてもらえず、ひどく気をもむ。その頃朝廷は、遠洋航海を終え、各国の使者と共に帰還した鄭和(ていわ)を迎えていた。永楽帝はその成果を喜び、大国の貫禄を使者たちに見せつけるのだった。

#10 命の恩人
宮中では各国からの使節をもてなすべく園遊会が開かれることに。永楽帝は瞻基に、屋敷に住まわせている女子を連れてくるようにと命じる。若微が難色を示すと分かっていた瞻基は、若微を牢へ連れていき徐浜と面会させる。彼の説得もあり若微は永楽帝の命を奪うことを目的として、園遊会に出席することを決心するのだった。園遊会が始まると早速、若微に永楽帝のそばによる機会が与えられる。だが、突然永楽帝を狙う刺客が現れ…。

#11 死のふち
永楽帝は高煦を呼び出し、高熾から監国の地位を引き継ぐよう命じる。地位を得て有頂天の高煦は、さっそく軍拡のための資金不足を3人の皇子で負担したいと高熾に持ちかけ、彼を困らせる。一方、矢を受けて刺客から永楽帝を守った若微の意識がなかなか戻らず、朱瞻基はひどく気をもむ。永楽帝は、数々の戦をくぐり抜けてきた自分が若い娘に守られたことに感じ入り、若微の家族を呼び寄せるようにと瞻基に命じる。

#12 皇帝の苦悩
ケガをした若微を永楽帝が見舞い、互いの心中を語り合う2人。永楽帝は、靖難の遺児を弾圧した苦悩を吐露する。一方、瞻基は、孫愚、徐浜、聶興に協力を呼びかけ、彼らを都から逃そうとする。だが高燧が孫愚たちを襲撃し、捕らえてしまう。そんな中、高熾は資金を捻出するため、市中で家具を売る。その様子を見て憤慨する瞻基に高熾は、皇帝の心中は計り知れないこと、臆病なくらい慎重にしなければ生き残れないことを説く。

#13 交換条件
朱瞻基(しゅせんき)は孫若微(そんじゃくび)に、孫愚(そんぐ)たちを捜し出し遺児たちのためにも靖難(せいなん)の間違いを正してやると約束するが、金令牌(きんれいはい)を没収されてしまったため、調査は難航していた。瞻基と散歩に出かけたはずの若微が姚広孝(ようこうこう)と話している姿を見た永楽(えいらく)帝は、若微に帰りが早かった理由を尋ねる。若微は瞻基が早々に帰った理由を伝え、己の願いも永楽帝に申し出る。すると永楽帝から意外な答えが返ってくる。一方、宮中では王妃たちが朴妃(ぼくひ)の懐妊の有無を探っていて…。

#14 消えた妃
瞻基に助けられた孫愚、徐浜(じょひん)、聶興(じょうきょう)の3人は、鶏鳴(けいめい)寺へ身を隠す。瞻基は3人に対し、永楽帝と建文(けんぶん)を引き合わせることに協力すれば、流罪となった3万人の遺児たちを解放するという取り引きを持ちかけるが、聶興だけは瞻基に協力することを拒み、寺から逃げ出してしまう。若微は、聶興が出ていったことに強い憤りを感じる。ちょうどその頃、後宮では、皇帝の寵愛を受けていた朴妃が姿を消し、大きな騒ぎとなっていた。

#15 上り始めた階段
朴妃失踪の責任を取るにあたり胡尚儀(こしょうぎ)と胡善祥(こぜんしょう)が言い争っていると、朴妃が見つかったとの知らせが届く。そして再び皇太子妃の張妍(ちょうけん)からのお達しを携えた使者が現れる。一方、朱高熾(しゅこうし)は永楽帝の機密の任務を負う瞻基に、永楽帝に対して全幅の信頼を置くのは危険だと説き、瞻基とともに永楽帝に会いに行き、自分の思いを伝える。その頃、若微たちは永楽帝と建文を引き合わせるための最終確認を進めていた。

#16 2人の皇帝
若微は靖難の遺児たちを救うために、永楽帝と建文の再会に尽力する覚悟を決める。すべてを成功裏に終えたら、徐浜とともに都を離れるつもりでいた若微だが、瞻基は強く引き止めにかかる。緊迫した状況の中、2人の皇帝たちの再会が進められる。一方宮中では、張妍の後ろ盾を得て昇進を果たした善祥が、祝宴を催す。次々に挨拶に訪れる者たちは、しきりに善祥に取り入り、破格の金銭を渡してくるのだった。

#17 姉妹の再会
霊山(れいさん)寺からの帰り道、何者かが永楽帝を暗殺しようと襲い掛かる。若微は刺客を矢で射たが、その者が聶興だと気づいて動揺する。なんとか聶興を助けようとする若微だったが、2人の話は口論に発展し、もみ合いの末に彼女は負傷してしまう。傷ついた若微を自分のもとで養生させた瞻基は、若微との間に運命を感じて別れたくないと思うようになる。一方、朝儀の結果、永楽帝は高熾を監国(かんこく)に復帰させるが、自分を翻弄する永楽帝のやり方に朱高煦(しゅこうく)は反発を覚えていた。

#18 妹の決意
再会を果たした若微と善祥。若微は善祥から秀女(しゅうじょ)になりたい理由を聞かされその決意を知る。瞻基は永楽帝から若微の生年月日や出自を報告するよう催促され、徐浜に若微を渡すよう申し出るが反発されてしまう。一方、朱高燧(しゅこうすい)は瞻基と若微のせいで計画が崩れたことに焦りを感じていた。だが同時に瞻基と若微の婚姻を好機と見て、新たな策を考えるのだった。その頃、瞻基は孫愚のもとを訪れて永楽帝に嘘が見抜かれないような若微の経歴書作りを進めるが…。

#19 義父の愛
若微の経歴を完璧なものにするため、義父の孫愚は自ら命を絶つ決心をし毒をあおる。止めようとした若微が孫愚のもとへ駆けつけたが、間に合わなかった。靖難の遺児たちを救うことはもちろん大事だが、孫愚の願いは、若微が瞻基に嫁ぐことで幸せになることだった。若微は喪に服し、せめて3カ月は孫愚の墓を守ろうと心に決める。一方、宮中では瞻基の婚儀の準備が進められていたが、高額な費用に張妍は頭を悩ませていた。

#20 棺の中の皇子
永楽帝は「永楽大典(えいらくたいてん)」編纂の資金が止まっている理由を高煦に問いただす。高煦は遷都や「永楽大典」編纂、運河の建設などで出費がかさんでいるところに各地で干ばつが起こり、資金繰りが困難を窮めていると説明するも、すべて監国であった高煦の力が及ばないせいだと永楽帝に叱責されてしまう。その剣幕に堪忍袋の緒が切れ開き直った高煦は屋敷に戻り、自ら棺桶に見立てた箱の中に閉じこもる。そこに高燧を呼びよせ…。

#21 才人の登場
高煦は、高燧に対して裏切りを追及しつつ巧みに脅し、これからも自分の味方でいるように念を押す。宮廷では、科挙(かきょ)の合格者が呼ばれ祝賀会が開かれていた。しかし合格者の1人である于謙(うけん)は泥酔状態で出席。国の政策を批判するような詩を詠み不興を買う。永楽帝はその場では断罪せず、後日、論文を書かせることで于謙の真価を見極めようとする。その頃、若微は、永楽帝から屋敷を授けられ、そこで新たな生活を始める。

#22 如意の行方
瞻基は孫愚との約束を守り、若微を妻として大切にしようと心に決めていた。一方、善祥も秀女になることを諦めてはいなかった。ある夜、善祥は高煦のもとを訪れ、秀女への推薦を取り付けることに成功する。若微と善祥、どちらを正室である皇孫妃に選ぶか瞻基は重大な選択を迫られる。永楽帝からは瞻基自身の考えに従えと言われ、高熾と張妍は善祥を選ぶことを勧める。選択の日、瞻基の心は決まっていたが…。

#23 暴かれた出自
瞻基が善祥に如意(にょい)を渡したことにより善祥の屋敷はお祝いの雰囲気で満ちあふれていた。そこへ訪れた女官から祝宴の席で聞いた噂話を耳打ちされた善祥は、引っ越しを前に親友である心眉(しんび)と2人だけで食事をとる。一方、瞻基がいつものように永楽帝と雑談をしていると話題は皇孫妃選びのことになり、若微の様子を瞻基から聞いた永楽帝は、突然瞻基を叱責する。その内容に衝撃を受けた瞻基は高熱を出し、よろめきながら屋敷に戻るのだった。

#24 苦しい決断
瞻基から永楽帝とのやり取りを聞いた若微は、永楽帝と直接話がしたいと瞻基に頼む。瞻基は若微を永楽帝と会わせる前に、自らの決断を永楽帝に伝えに行く。その頃、冤罪で捕らわれ牢に入れられている解縉(かいしん)は近々特赦が行われるとの噂をどこからか聞きつけ、刑部が提出する名簿に自分の名も記してもらう。その名簿を見た永楽帝は激怒し、高燧を呼びつけて牢にいる解縉の様子を見に行くよう命じる。そして牢を訪ねた高燧は…。

#25 旅立ち
永楽(えいらく)帝は朱高熾(しゅこうし)から、財政が逼迫していることを理由に戦を中止するよう懇願されるが、結局は自分の意思を通し、出征の命令を発する。朱瞻基(しゅせんき)は建築が進む新しい皇宮を視察してくるよう命じられ、孫若微(そんじゃくび)と姚広孝(ようこうこう)を伴い、順天(じゅんてん)へ向かう。途上の宿では、意外な人物が刺客として現れるが、一行は何とか無事に順天に到着する。若微は寺を選びたいという姚広孝のともをし、房(ぼう)山へと登る。山頂に到着した若微は、姚広孝のある決意を知る。

#26 草原の覇者
瞻基は正式に皇太孫に冊封(さくほう)された。胡善祥(こぜんしょう)は皇太孫妃に、若微は皇太孫嬪に冊封される。永楽帝は瞻基たちを従えて親征に旅立つ。ある日、北方へ進んだ明の軍営にオイラトの首領の孫・エセンが来訪する。永楽帝は自分の代わりに瞻基を皇帝役に立て、エセンに会わせる。エセンは恭しく謁見するが、実は真の皇帝が誰かを見抜いていた。エセンの慧眼(けいがん)に永楽帝は恐れを抱く。明とオイラトとの激しい戦いが始まった。

#27 友の正体
善祥は女官から、胡尚儀(こしょうぎ)が北京へ来てから様子がおかしいとの報告を受ける。だが胡尚儀をかばい、その報告を一蹴する。しかし心配になり胡尚儀のもとを訪ねると、そこにはかつてとは様子の違う胡尚儀がいた。その頃、于謙(うけん)がいる天幕の外では明の兵たちが何者かに襲われていた。その惨状の中、1人椅子に腰かけるハシジュスの姿を見つけた于謙は逃げるよう声をかける。するとハシジュスは明の兵たちに斬りつけ、あることを于謙に告げ…。

#28 隠された記録
楊士奇(ようしき)、楊溥(ようふ)、楊栄(ようえい)の3人は、高熾が重い病で寿命が長くないと知り、永楽帝に届けるべき診療録を侍医(じい)から奪い隠蔽する。さらに、高熾に黙って朱高煦(しゅこうく)と朱高燧(しゅこうすい)の息のかかった兵たちも都から排除してしまう。高煦と高燧が野心をあらわに兵を起こすことを恐れたのだった。一方、戦地にいる瞻基は、進軍が遅々として進まないことにいらだち、不満を言う。これが癇に障った永楽帝は、来たる三峡での戦いに瞻基を先鋒として立たせる。

#29 雪中の戦い
三峡での戦いで聶興(じょうきょう)に守られ九死に一生を得た瞻基は、両親宛ての私信と一緒に若微への文を送る。明軍が苦戦を強いられているその頃、宮中では高熾の病状がさらに悪化していた。公務を執ることは困難だとの侍医の診断に、皇太子妃の張妍(ちょうけん)は戦場から瞻基を呼び戻すべきか善祥と若微に相談を持ちかけるのだが、善祥の言葉を聞いて張妍は声を荒らげる。一方、戦場では永楽帝が瞻基や于謙の反対を押し切り大砲隊を前進させることを決めるのだった。

#30 覚悟の選択
永楽帝の命令により大砲隊の移動を敢行したが、その結果、明軍はエセンの部隊に奇襲され、大量の兵を失うことに。それでも永楽帝は後退を許さず、全力で戦えと命じるばかりだった。宮中では重病の高熾に代わり、若微が楊士奇たちを相手に政務を取り仕切っていた。ある日、永楽帝は戦地にて体の不調を感じ、自らの死期が近いことを悟る。そこで、かつて姚広孝が記した予言書を瞻基に見せ、身内で殺し合いをしないよう約束させる。

#31 巨星、墜つ
高煦を即位させるという永楽帝の意向を受け、楊士奇は奏状を起草。提出する前夜に密かに瞻基に見せ、決断を迫る。明け方、呼び出しを受けた楊士奇は瞻基とともに皇帝のもとへ向かい、高熾の即位を上奏する。2人の決死の訴えを聞いた永楽帝は高熾の即位を認め、この世を去る。瞻基は永楽帝の死を高煦と高燧に隠し、皇太子の即位を画策するも重病の高熾自身が即位を拒んだため、途方に暮れるのだった。

#32 新帝の誕生
目を覚ました瞻基は再び高熾のもとを訪れる。高熾は瞻基に、自分の即位は一筋縄ではいかないことを言い聞かせ、己の決断を瞻基と張妍に告げるのだった。その頃、戦場では高煦と高燧が、楊士奇から永楽帝のお達しとする言葉を受け取る。しかし、近頃の永楽帝の周辺の者や高熾の動きに不信感を持った2人は楊士奇に頼み、今後の戦い方を相談するべく永楽帝の天幕を訪ねる。だが、そこに待っていたのは…。

#33 遺詔と公印
永楽帝の葬儀に参列するため都へ戻った高煦と高燧。永楽帝の崩御をなぜ隠していたのかと新帝である高熾に問いただすが、高熾は国葬が終わってから話し合おうとお茶を濁す。その後、高煦と高燧は自分たちの息のかかった部隊が地方へ飛ばされてしまい、挙兵することもできずにいた。そこで高煦は皇太子妃の善祥を脅し、協力を求める。一方、若微は高熾から永楽帝の遺詔(いしょう)に、靖難(せいなん)の遺児について書き加えてもいいと言われ…。

#34 翻された反旗
高煦は洪熙(こうき)帝・高熾が読み上げた先帝の遺詔は偽物だと言い放ち、理由を述べ始める。本物であることは楊士奇が証明できると反論する瞻基に、高燧は意味深な言葉を告げて高煦とともに北京をあとにする。高熾は高煦たち賊軍と戦にならないよう手を尽くすが、高煦と高燧は皇甫雲和(こうほうんわ)とともに檄文(げきぶん)の作成を進め、瞻基もまた高熾の方法に納得できずいらだっていた。そんなある夜、楊士奇のもとに済南(さいなん)が落とされたとの知らせが届き…。

#35 君主の道
瞻基は高煦と高燧を武力で抑えようと考えていたが、高熾は楊士奇の身柄を高煦に引き渡したうえ、瞻基を南京に追いやってしまう。瞻基は南京で高煦たちに対抗できず悶々としていたが、とうとう高熾は危篤に陥る。その知らせを受けた瞻基は、永楽年間の奏状をひもときながら学びを深め、父宛てに文を書く。高熾はいまわの際で息子の改心を知り、安らかに眠りにつく。翌年、皇帝となった瞻基は高煦が率いる反乱軍と対峙する。

#36 謀反の結末
宣徳(せんとく)帝・瞻基は、高煦の奇襲を受けるも、一命を取り留めた。この一件で瞻基は、自軍の多くの兵の肉親が敵軍に属していることに気づく。帝位を巡る朱(しゅ)家の争いのために、明の兵が同士打ちをしようとしているのだ。考えを改めた瞻基は、無益な戦いを回避するよう敵軍に呼びかけ、ついに高煦を捕らえる。一方、善祥は、お腹の子が皇太子になる見込みだと知り、得意の絶頂にあった。しかし、思いもかけない悲劇が彼女を襲う…。

#37 灯台下暗し
胡善祥(こぜんしょう)は、孫若微(そんじゃくび)が侍医(じい)に自分の命を助けさせたと聞く。子を助けず自分だけを助けたのは、善祥の子が皇太子となることに若微が嫉妬したからだと取り乱す。そして、子を失ったことは誰にも明かせないと侍医を買収し、偽の診療録を書かせるとともに明るみに出ない策を考えさせる。一方、宣徳(せんとく)帝・朱瞻基(しゅせんき)のもとを靖難(せいなん)の遺児に関する情報をもった朱高燧(しゅこうすい)が訪ねていた。瞻基は当初、情報を疑うも高燧から詳細を聞き、疑わしき者のもとへ錦衣衛(きんいえい)を送るのだった。

#38 身代わり
瞻基は高燧から何者かが皇后の寝宮に入っていったと耳打ちされ、善祥の寝宮を捜索しに行く。すると箱に男が入っているのを発見。瞻基は男を手引きした者は誰かと善祥を問い詰めるが、そこへ胡尚儀(こしょうぎ)が現れる。その頃、于謙(うけん)は漢王の朱高煦(しゅこうく)の屋敷に講義をしに行くがやり込められ、ついには高煦の娘の面倒を見ることを約束させられる。中南半島の交趾(こうし)ではレロイが不穏な動きをみせていた。そこで鄭和(ていわ)が再び、航海へと繰り出すことに。

#39 同志との別れ
善祥の禁足を解くよう頼みに来ていた若微に瞻基は、徐浜(じょひん)が鄭和に同行し航海に出ることを告げる。若微は心を痛めるも徐浜の決意の固さを知り、悲しみをこらえて送り出すのだった。一方、瞻基に不満を抱く高煦は絶食を決め込み屋敷にこもり荒れていた。高煦の行動に于謙や楊士奇(ようしき)たちは頭を悩ませるが対応する策もなく、高煦と手を組む朝臣たちが朝廷で、瞻基の高煦に対する処罰について批判する事態となるのだった。

#40 2つの生命
屋敷で絶食を決め込み怪しい話を繰り返していた高煦だったが、瞻基を連れ込み、太宗の葬儀の席で自分が言ったことが真実かを問いただす。皇后である善祥は再び瞻基の子を懐妊。だが若微のお腹の子に嫉妬し、姉妹の関係が気まずくなる。高燧は、オイラトのマフムードや靖難の遺児と高煦の結託の事実を暴き、瞻基を高煦の屋敷へ連れていこうとするが、そこに戦報が入る。己の世となって初の戦に、瞻基は親征を決意するのだった。

#41 最後の決戦
オイラトが侵攻したとの知らせを受け、瞻基は北伐へ出発。自ら出陣し、マフムードが率いるオイラトの主力軍との決戦に挑む。激しい戦いの末、明(みん)は多大な犠牲を出しながらもオイラトに勝利する。蒙古(もうこ)の他部族は明に降伏し、辺境に平和が訪れた。一方、宮廷では若微と善祥がそれぞれ男子を出産し、都に帰還した瞻基は2人の息子の誕生を喜ぶ。しかし、喜びもつかの間、高燧から文字に残せない報告があると聞き、瞻基は衝撃を受ける。

#42 叔父たちの復讐
朱祁ギョク(しゅきぎょく)の満一月(ひとつき)を祝う夜、若微は瞻基から、病だと偽って宴には来るなとの言づけを受ける。皇太后も宴に呼ばれていないことを知り不審に思った若微は善祥のもとを訪ねる。すると瞻基が尋常ではない様子で祁ギョクを高く掲げ、善祥に高煦との関係を問いただしていた。瞻基は善祥から、以前に高煦を北京から逃がした理由を聞かされるが、納得がいかず高煦の屋敷へ行く。そこで高煦から語られた話に瞻基は激高し、高煦を抹殺せよと命令を下す。

#43 新たな皇后
皇后を廃された善祥は祁ギョクとともに尼寺に送られ、新しく若微が皇后に冊封(さくほう)される。自らの死期を予感した瞻基は、病弱な朱祁鎮(しゅきちん)の治療が不可能であれば別の者を皇太子に選び直し、張妍(ちょうけん)には摂政(せっしょう)となって支えるよう後を託す。瞻基は若微の殉葬を望むも、若微は祁鎮のためを思い、数年待ってくれるよう頼む。瞻基の死後、許されて宮中に戻ってきた善祥は皇太妃に、祁ギョクはセイ王(せいおう)に冊封される。そして善祥は祁ギョクが帝位に就く可能性があることを知る。

#44 9歳の皇帝
ただ床をはいずり回るだけの祁鎮に朝臣たちは困惑していた。若微は朝臣の心ない言葉に激高し、祁鎮に自分の脚で立ち、言葉を話すよう懇願するのだった。それから数年後、祁鎮は正統(せいとう)帝となる。若微は幼い皇帝を補佐し、奏状への対応に追われる日々を過ごすが、肝心の祁鎮はわがままで横暴な振る舞いを繰り返していた。ある日、祁鎮が遊んでいた凧を祁ギョクが不注意で壊してしまう。祁鎮は祁ギョクのことを許すどころか執拗に責め立て…。

#45 子だくさんの宦官
太皇太后(たいこうたいごう)・張妍の弟である張克倹(ちょうこくけん)が、宣大(せんだい)一帯の交易の管理者に自分を任命するよう、張妍に頼みに来る。異例の抜擢をしぶしぶ受け入れた若微だったが、案の定、克倹はあくどいことを始める。時は流れ、祁鎮はすっかり大人になっていた。若微は祁鎮のお付きの宦官、王振(おうしん)に6人の養子がいるのを突き止め、地安門外の骨董店で行われている官吏との裏取引を暴く。若微は王振を死罪に処そうとしたが、祁鎮は反発するのだった。

#46 新たな戦いの始まり
克倹の行う略奪は、オイラトとの衝突を招いていた。若微は戦争を回避しようとするが、皇帝・祁鎮やその取り巻きはなかなか同意しない。そんな中、略奪を繰り返す克倹がエセンの娘・チムグによって捕らえられる。将軍・陳文栄(ちんぶんえい)は、オイラトに使者を送り克倹を解放するようエセンに求めるが、克倹に対する遊牧民の恨みは深く、エセンは明との決戦を覚悟の上で、克倹を殺す。克倹の死を知った祁鎮は、オイラトとの決戦に挑もうとする。

#47 深まる溝
祁鎮は、皇帝とはいえ自分の思うように政を行えないことにいらだちを覚えていた。戦を経験してこそ真の皇帝といえると考えた祁鎮はオイラトへの親征を申し出るも、若微に今回の戦はするべきではないと反対されてしまう。そんな中、張妍は祖廟(そびょう)の前で、若微が女帝の座を狙っていると先祖たちに泣きながら訴える。そして翌朝、祁鎮の本心だという言葉を若微に聞かせる。若微はその内容に大きな衝撃を受けるのだった。

#48 オイラトへの親征
若微は祁鎮の語る本心に衝撃を受けるも、祁鎮の意を受け入れオイラトに送り出すことを決意した。若微は3人の楊閣老(ようかくろう)に万全の策を立てさせ、祁鎮の身を守らせることに。しかしそれを知らぬ祁鎮は、勝手に行程を変更。さらに名声を気にし、あぜ道しか通らぬように兵に通達していた。将軍の樊忠(はんちゅう)は、進軍が遅いことに焦り陛下のもとへ行くも会ってもらえない。その頃オイラトでは、明の戦略がすべて明らかになっており徴兵が進められていた。

#49 土木の変
樊忠が己の誇りを捨てて太監(たいかん)に賂(まいない)を渡したことで、ようやく祁鎮への謁見が認められる。樊忠が祁鎮に事の重大さを伝えるも祁鎮はまったく意に介さず、若微からの軍報に逆上し樊忠たちを追い返してしまうのだった。一方、騎兵の準備が整ったオイラトは、悪路をものともせず明軍へ奇襲を開始する。祁鎮を守るべく樊忠や文栄らが奮闘するが、オイラトからの攻撃を防ぐことができず、祁鎮はオイラトの軍に包囲されてしまい…。

#50 主なき都
正統(せいとう)帝・朱祁鎮(しゅきちん)がオイラトの首領・エセンに捕らえられた。オイラト軍は長城を越え、北京に迫ろうとする。明(みん)全土の支配をも目論んでいたのだ。一方、皇帝を失った明の朝廷は動揺。圧倒的な敵軍に対し、明にはわずかな兵力しかなく、臣下たちは非戦派と主戦派に分裂してしまう。戦いを回避し、南京へ遷都すべしと主張する徐有貞(じょゆうてい)に対し、于謙(うけん)は首都・北京を死守し、民を守るべきだと主張する。未曽有の国難を前に、孫若微(そんじゃくび)は苦悩する。

#51 中原の女神
オイラトの捕虜となった祁鎮を切り捨てる覚悟で心を鬼にして、敵と戦うことを決意する若微。万一に備え、セイ王(せいおう)・朱祁ギョク(しゅきぎょく)へ譲位を考えていると告げ、その母・胡善祥(こぜんしょう)とともに南京へ送り出そうとする。だが、祁ギョクは一度出ていくも戻ってきてしまう。若微は祁ギョクの気骨を認め、総指揮権を付与された于謙のもとで弓兵となるよう命じる。そして若微自身が鎧に身を包み、将兵と生死をともにすることを誓い、戦いの火ぶたが切られた。

#52 皇太后の決断
一旦は優勢となった明であったが、エセンの弟が命を落としたことによりオイラトが勢いを取り戻し、さらに祁鎮を北京城の前で辱める。自分の息子であり明の皇帝である祁鎮がオイラトに辱められる姿を目にし、若微は激しく動揺して倒れ、前線の兵たちも士気を削がれてしまう。兵たちがこの戦は意味がないと感じていることを知った于謙は、伏せる若微のもとを訪れ直訴。母親としてではなく明の皇太后としての決断を迫る。

#53 玉座の重圧
若微は我が子である祁鎮を廃することを決心し、皇太妃・善祥の息子の祁ギョクを景泰(けいたい)帝として即位させる。祁ギョクはオイラトを追い払うために、明の兵権を持つ于謙を取り込もうとするも失敗。皇帝の命令であっても受けてはならないものもあると言われ憤るのだった。大晦日の晩餐で祁ギョクは、祁鎮が戻ってきた場合、彼に帝位を返す旨を若微に申し出る。自分はセイ王に戻るか、民となって母と郊外に住むと言う祁ギョクだが…。

#54 捕虜の解放
祁ギョクからの申し出に若微は愕然とし、皇宮を飛び出してしまう。当てもなく馬車を走らせていると、外から何やら声が聞こえてくることに気づく。そこは明が捕らえたオイラトの兵たちの収容所であった。石亨(せききょう)から捕虜はいずれ殺すと聞かされた若微は、捕虜たちにある言葉を声高らかに宣言するのだった。一方、祁鎮とチムグは心の距離を日増しに縮めていた。ある日、祁鎮とチムグが親しげに話しているとエセンが現れ…。

#55 母の祈り
祁ギョクの独断で、オイラトへの砲撃が開始された。若微は敵陣に捕らわれている祁鎮が殺されかねないと案じ、祁ギョクを非難する。徐浜(じょひん)の機転で事態は収束し、オイラトは撤退。だが、祁鎮は依然としてオイラトに捕らわれていた。徐浜は自ら敵地に赴き、祁鎮のそばで仕えることを申し出る。戦いは終わり、若微は息子の帰還をひたすら祈る。一方、北京へ帰ってきた善祥は、自分の孫を皇太子に立てることを考えていた。

#56 明かされた事実
オイラトでは、祁鎮が徐浜を先生と呼び、多くのことを学んでいた。祁鎮は徐浜から春に北京へ帰れそうだと聞くも、チムグとの間に子供が生まれていたこともあり、複雑な思いを抱く。一方、太上皇である祁鎮から禅譲(ぜんじょう)を授からねば正統な皇帝になれない祁ギョクは、そのために息子の立太子ができず焦っていた。礼法を重んじる礼部との確執を経て、祁ギョクは少しずつたがが外れていく。そんな中、若微は皇后から衝撃の事実を聞かされる。

#57 禅譲の詔
吹雪が続くある日、エセンが北京へ使者を送り、明と和睦を結ぶとの知らせが祁鎮たちのもとへ届く。それを聞いた徐浜は、喜寧(きねい)に使者団への同行を願い出るも一蹴されてしまう。だがチムグの説得により同行できることに。さらに、祁鎮の帰還の障壁となっているものの一つを排除すべく、徐浜らはバヤン・テムルに協力を仰ぎ、先だって宣化(せんか)城へ密書を届けて欲しいと頼む。そして徐浜、喜寧を含むオイラトの使者団は北京への道中、宣化城へ立ち寄り…。

#58 宮中の惨事
立太子を祝う宴になかなか姿を現さない皇后と皇太子。宦官が様子をうかがいに行ったところ、毒を飲んで自害していたことが判明し、祁ギョクは大きな衝撃を受ける。深夜、屋根で大声を出していた徐有貞は九門都督府に連行されるが、そこで石亨と出会い、一悶着を起こす。そこへ曹吉祥(そうきっしょう)がやって来て、宮中で起こった大惨事を告げる。一方で徐浜は、若微がエセンに贈る品物を携えてオイラトへ戻り、エセンに祁鎮を解放するよう頼む。

#59 再会
祁鎮は北京へ無事に帰還を果たし、チムグと子とともに南宮に住むこととなる。三辞三譲(さんじさんじょう)の儀で、祁鎮は自分に復位する意思がないことを皆の前で宣言。だが、皇帝の祁ギョクはその言葉を信じることができない。帰還を祝し、若微を含めた家族だけで開かれているささやかな宴を、興安(こうあん)に探りに行かせるのだった。宴席では、祁鎮とチムグが、オイラトでの徐浜との様子を若微に話して聞かせていた。そんな時、3人の前に肉料理が運ばれ…。

#60 白雪に散る
妻子の死から立ち直れずにいた祁ギョク。その悲しみは祁鎮に対する恨みへと変わり、幽閉されチムグと子とともに静かに暮らすだけの祁鎮に、謀反の疑いをかける。そして祁鎮の屋敷を捜索。謀反につながる証拠は何も出てこないが、刀の持ち主としてチムグを連行するのだった。帝位に未練などない祁鎮だったが、チムグの死により、石亨、徐有貞、曹吉祥と結盟して反逆することを決意する。一方、朝廷では于謙が退官を願い出ていた。

#61 奪門の変
石亨と徐有貞、曹吉祥らは、祁鎮の復位を画策して謀反を起こし諸門を制圧していく。祁ギョクは祁鎮の復位を祝福する言葉を聞くと、丹薬を飲んで自害。于謙は、祁ギョクが登用していた官吏らとともに詔獄に入れられる。祁鎮が徐有貞や石亨に押し切られ、仕方なく于謙の死刑執行を認めると、徐有貞は于謙に会いに行き、新帝へ助命を求めるよう諭す。だが于謙はかたくなに聞き入れず、辞世の詩歌を遺し、黄泉に旅立つのであった。

最終話 永遠なる航海へ
若微は、天順(てんじゅん)帝となった祁鎮に于謙の助命を懇願し続けるも聞き入れてもらえず、祁鎮と親子の縁を断つことに。さらに自らの生い立ちを祁鎮に打ち明け、その場を去るのだった。ある日、心身ともに衰弱し寝台に伏せている若微のもとを徐浜が訪れ、于謙が生前記した詩を渡す。国への揺るぎない忠誠心とともに正義を貫き通した于謙に、心を打たれた若微は、于謙に捧げる詩をしたためる。そして徐浜は、ある決意を胸に祁鎮に会いに行き…。

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