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【無料動画】花束みたいな恋をした(はな恋)の無料視聴方法!違法サイトのフル動画は?

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【無料動画】花束みたいな恋をした(はな恋)の無料視聴方法!違法サイトのフル動画は?

菅田将暉さんと有村架純さんが共演している映画「花束みたいな恋をした(花恋)」の見逃し配信、無料フル動画を違法サイト以外で無料視聴する情報やあらすじ、ネタバレ・キャストや原作情報などを紹介したいと思います!

ハムレット
この映画「花束みたいな恋をした(はな恋)」はこのコロナ禍でも話題になり、興行収入も悪くなく、評判な映画です!

映画を観ると、まるで有村架純と昔付き合っていたんじゃないか・・・というような錯覚さえ感じてしまうと話題です!

だからこそ、「花束みたいな恋をした(花恋)」を何回でも観れるようにテレビ放送だけでなく、CMもなしの動画を楽しみたいですよね?

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映画「花束みたいな恋をした(はな恋)」のあらすじ・ネタバレ

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音麦(菅田将暉)と、八谷絹(有村架純)。

好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。

近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが・・・。

まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。

最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!

・・・これはきっと、私たちの物語。

映画「花束みたいな恋をした(花恋)」のネタバレ

2020年の某所某日。あるカフェにおいて恋人のような雰囲気の若い2人が、1つのイヤホンを片方ずつ共有して同じ音楽を幸せそうに聞いている。それを見て、別々のテーブルに居る山音麦と八谷絹は苛々とした様子でイヤホン共有の是非についてそれぞれの同伴者に、若いカップルであろう2人に対する似たような内容の批判と蘊蓄を語り始める。「あの子たち、音楽、好きじゃないな」「音楽ってね、モノラルじゃないの。ステレオなんだよ。イヤホンで聴いたらLとRで鳴ってる音は違う」「片方ずつで聴いたらそれはもう別の曲なんだよ」。麦と絹、それぞれの同伴者が2人の急な様子の変化に面を食らいつつ、イヤホンを片方ずつ共有して同じ音楽を聴いている2人を擁護するが、余計にヒートアップした麦と絹はイヤホンを共有している見ず知らずの2人へ上記の様な批判や蘊蓄を指摘しようかとほぼ同時に立ち上がりホールに出た直後、2人は鉢合わせ互いに目が合う。ホールの真ん中で固まったように立ち尽くし、2人は一瞬無言で見つめ合うが、すぐ互いに回れ右をし、それぞれの同伴者が居るテーブルへ大人しく戻っていった。

時は遡り2015年の東京。大学生の麦と絹は、ともに京王線明大前駅で終電を逃したことをきっかけに知り合う。ほかの終電を逃した人々を交えて深夜営業のカフェで語り合った二人は、その場に押井守がいることに自分たちだけが気付いたことで共感し合い、好きな文学や映画、音楽などのカルチャーにおける趣味の傾向がまるで合わせ鏡のようにマッチし似通っていると感じる。

ミイラ展やガスタンクなど、互いの好きなものを紹介し合い、一緒に楽しんだ末に麦から告白し、恋人同士になった二人は大学を卒業後フリーターとなり、調布市郊外の多摩川沿いの部屋を借りて同棲生活を始める。イラストレーターを志していた麦だが、その仕事は安く買い叩かれる。絹は簿記の資格を取り医院の事務仕事を始める。同棲の部屋を訪問した二人の親たちは、彼らに社会人としての責任感を問い、麦は親からの仕送りを絶たれる。麦は二人の生活維持のために営業職として就職し、やがて仕事に忙殺されイラストへの熱意を失う。麦は絹とともに楽しんでいた漫画やゲームの新作にも興味を失い、二人の間の会話やセックスもなくなってゆく。

そんなある日、絹は収入は下がるが好きなことを仕事にできるイベント会社への転職を決める。しかし麦は遊びの延長のようだとその仕事を見下す言葉を放ち、言い争った勢いで絹にプロポーズし、仕事をやめて好きなことをすればいいという。絹はそのプロポーズを「思ってたのと違う」と拒絶する。

2019年、冷めきった関係のまま、友人の結婚式に招待された麦と絹は、その後ファミレスで別れ話をするが、麦は土壇場で別れたくないと言い出し、結婚し恋愛感情が失われても長年連れ添っている夫婦のように、家族の関係を続ければいいという。しかしそのとき、近くの席に現れたカップルが、かつての麦と絹のように好きなカルチャーについて語り笑いあう姿を見た絹は、泣いて店を飛び出す。麦は絹の後を追って二人は抱擁し、別れを決める。引っ越しまでの3か月間、別れた後の二人は共有の荷物や同居猫のバロンの行き先を和やかに相談しあい、一緒に好きなものを楽しむ日々を送る。

2020年、冒頭のシーンに戻り、麦と絹はそれぞれの同伴者との食事中、偶然同じカフェで再会する。二人はお互いに名乗らず、背を向けたまま相手に手を振ってその場を離れる。後日、麦がGoogle ストリートビューの画面に、多摩川沿いを歩く自分と絹のかつてのぼやけた姿を見つけるシーンで物語は幕を閉じる。

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映画「花束みたいな恋をした(はな恋)」のネタバレ・感想

予告編から興味があった作品ですが、甘々な恋愛作品ってちょっと苦手。

でも、好きな女優の有村架純さんと若手実力派の菅田将暉さんが主演と言うのならハズレは無いかなと思い、鑑賞しました。

で、感想はと言うと、良い!面白い。

甘酸っぱくて、切なくて、それでいて遠き日の思い出の様なしみじみとした感じも良いし、なんか憧れる。

また細々とした小ネタが良いアクセントになっていて、サブカル好きに楽しめる。

話のテンポも良いし、それでいて、甘々では無いが辛口でも無い。

ちょうど良いと言う感じなんですよね。

あと、有村架純さん、可愛いわ。

終電を乗り過ごして、たまたま一緒の時間を過ごした二人が共通の趣味やこだわりを通して、付き合う様になり、やがて同棲する。

それぞれの夢を追いかけようとし、互いに相手との生活を成立させようとする為、それぞれの尺度で大人の階段を登っていくが、互いの温度差がだんだん距離と心を離れさせていく・・・と言うのがざっくりとしたあらすじ。

とにかく、サブカル好きや書籍、映画好きには所々にたまらない小ネタが満載。

二人が出会った際に一緒に同席したサラリーマンの男女の「ショーシャンクの空に」「魔女の宅急便(実写版)」の他愛もない会話が面白い。

その後に出るちょろっとだけ出るゲスト出演の押井守監督なんて最高。

いろんな会話が面白いんですよね。

ミイラ展や好きな映画館と言ったのなんかも良い良い。

東京に住んでる人ならクスッとする所も多いし、こんな恋愛を出来るなら…と地方の人は東京に憧れるでしょうね。

言葉のチョイスも良いし、セリフのテンポも良い。ドラマ性も高い。

無駄に思える所が面白かったりして、細かい所にもキッチリと「仕事」がなされているんですよね。
もちろん、本筋の恋愛パートは極上の仕上がり。

二人の同棲するマンションが駅から歩いて30分の距離も苦にならないなて、熱々カップルでないと無理ですわ。

土井裕泰監督は今作以外でも「いま、会いにゆきます」「ビリギャル」「涙そうそう」「ハナミズキ」「麒麟の翼:劇場版・新参者」「罪の声」と良い作品を監督されていますが、今作は「良い」に加えて「面白い」も入っていて、この辺りはテレビドラマの「GOOD LUCK!!」や「逃げるは恥だが役に立つ」等を担当されたのが生きている感じがします。

高校生の恋愛ほど甘くもなく、大人の恋愛ほど苦くもない。

それでいて振り返れば刹那な刻を過ごした様な良い時間の思い出な感じで、また別れてからも良いんですよね。

観た人の評価が高くて、2月劇場作品では頭一つ抜けている感じも良く分かる。

オッサンが観ても楽しめるんですから、かなりお勧めな作品です。

感情移入しすぎて有村架純と付き合っていた過去が出来上がってる人もいる

公開中の映画『花束みたいな恋をした』トークイベントが10日、都内にて行われ、主演の菅田将暉と、土井裕康監督が登壇。

人気バンドAwesome City Clubも駆け付け生演奏で映画の大ヒットを祝った。

菅田将暉、有村架純の共演によるラブストーリー。

「東京ラブストーリー」など数々の名作恋愛ドラマで知られる脚本家・坂元裕二の書き下ろし作品。

1月29日に公開されるや動員1位をキープし続け現在までの動員は200万人を突破、興行収入は27億円と驚異の大ヒットを続けている本作。

冒頭、菅田は

「自分の周辺の人もすごく熱く語ってくれる。今日もOKAMOTO'Sのレイジくんから、ラストシーンで(菅田が演じた)麦くんと同じ量の涙が出たとラインをもらいました。あと既婚者のおじさんたちが結婚前に付き合っていた女性の話をしてくれます(笑)」

と、幅広い世代から共感を得ている手ごたえを明かし、土井監督も

「見た人の数だけ感想があって、それをSNSなどに書いてくれて、それがどんどん広がるという現象が起きている。そういう幅の広い映画になれて本当に幸せな映画だと思う」

と笑顔。

“花恋”ファンの熱い反応に菅田は

「あまりにも麦くんに感情移入しすぎて、いつのまにか有村架純と付き合っていた過去が出来上がっていて“オレ、(有村と)付き合っていたんだ”、と。という話を何回も聞きました」

と明かし笑いをさそった。

さらにこの日は劇中にも登場する人気バンドAwesome City Clubが映画のインスパイアソング『勿忘』を生演奏。

自身もアーティスト活動をしている菅田は「久々にライブを見に行ったみたいで感動しました」と大いに感激していた。

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映画「花束みたいな恋をした(はな恋)」について

「花束みたいな恋をした」は2021年1月29日に公開された日本映画。 監督は土井裕泰、菅田将暉と有村架純のダブル主演。脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本による恋愛映画で、主人公の男女による5年間の恋を描く。略称は「はな恋」。

製作の経緯
2019年10月30日にタイトルとクランクインが発表された。

2017年にとある授賞式で、菅田と坂元裕二が顔を合わせた際に2人きりで話す機会があり、その話の中で『問題のあるレストラン』で菅田を起用していた坂元が「また一緒に仕事がしたい」と声をかけ、菅田が「ラブストーリーをやりたい」と申し出たことで菅田を軸にした恋愛映画の企画が動き出し、相手役は菅田と同世代で坂元脚本の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で主演を務めた有村架純に決まった。

坂元は「あの時(菅田将暉が)『サスペンスがやりたい』と思いつきで言っていたら、この作品はサスペンスになっていました」と舞台挨拶で冗談で語っている。

制作発表時、坂元は「憧れでも懐かしさでもない、現代に生きる人々のためのラブストーリーを描きたいと思った。この物語は2人の男女がただ恋をするだけの映画であるが、出会った2人の5年間の恋模様を純粋に描き出したつもりだ」とコメント。

恋人同士の5年間を演じた菅田と有村は撮影中、遠慮せずに距離を縮めた。有村は「大切だったのは、芝居の場でどうこうするというよりも、それ以外の部分で、どこまで時間を共有できるかということ。ほぼ毎日、朝から夜までずっと一緒にいたんですが、約1カ月半という撮影期間で、5年分の光景を演じなければなりません。だからこそ、互いに歩み寄っていった部分はあると思います」と言い、菅田も「時間の共有――それでしかなかったんです。何気ない会話のなかで『こういうものが好きなんだな』『それは、よくわかる』『それはちょっとわからない』なんて思いが交わされていくじゃないですか。麦と絹には、それが必要だった」と語っている。

作中に登場するカルチャーについては、坂元が「あまりよく知らない人のインスタと、友達の友達に関する又聞きの二人を組み合わせてストーリーを構築した」。そのため、主人公二人の麦と絹は、誰もが「友達の友達ぐらいの身近な存在」として感じられるようになっている。

また、本作品の広告や予告においてインスパイアソングとして流れたAwesome City Clubの勿忘は本編、またエンドロールでも一切流れていない。

興行収入
コロナ禍における映画館の時短営業が始まり、年明けから厳しさを増す映画興行において、2週目の土日(2月6、7日)の興収が1週目土日の116%を記録した。2週目からさらに動員が増えていった理由としては10代から20代、30代の若い世代や女性を中心とした口コミ効果によるものではないかと分析されている。

公開後4週連続で動員数1位を記録し、2021年2月21日時点で公開初日からの累計は動員131万人、興収は17億円に達した。

2021年2月最終週時点で、初日からの累計観客動員は167万3431人。興収は22億7162万6510円。

2021年3月7日に6週連続での動員数1位を記録した。また、6週目の時点で累計動員数は約200万人、さらに3月16日には興行収入が30億円を突破した。

2021年3月時点で、東京テアトル配給作品において歴代1位の興行収入を記録した。

2021年6月23日、興行収入が38億円を突破した。

中国で公開された際には中国の大型カルチャーレビューサイト「Douban」における評価の高さから、公開規模が32の行政区まで広がり上映館3700館、1万スクリーン以上と近年の邦画において異例のスケールで展開された。

評論・評価
Filmarksによる2021年1月第5週公開映画の初日満足度ランキングにおいて1位を記録した。
中国の大型カルチャーレビューサイト「Douban」における2021年映画ランキングにおいて日本映画部門で第1位、外国映画部門で第2位にランクインし、最終的に中国国内での公開規模が32の行政区にまで広がり、上映館3700館、1万スクリーン以上と近年の邦画において異例のスケールで展開された。

漫画家、文筆家の瀧波ユカリはこの映画について「作り手が観客に明確な事実として示しているのは『同棲が破綻した』という1点のみで、『なぜ破綻したか』については『描かれていない部分』を観客それぞれが無意識のうちに想像して組み立てることができるように作られているが、そういった構造になっていることは隠されている映画」と評し、加えて「決定的な描写を避け、ふたりがスクリーンに映らないところで何をしていたのかを観客自身が想像するように誘導する。ふたりどちらの視点にも寄らず、もしくはどちらの視点もほのめかせ、どちら側に立って出来事を眺めるかを観客に委ねる。

加えて、善悪とか、正しい正しくないとか、強い弱いとか、そういったジャッジを作り手側が提示することを徹底して避ける。そして、この映画がそのように作られていることを気付かせない。恋愛映画というデコレーションの中に隠されていたのは、ストーリーを観客自身が決める(しかもそうなってることに観客は気付かない)という仕掛けをこめたトリック映画でした。この映画において、観客の中に立ち上がったストーリーは観客自身を映す『鏡』であり、ストーリーを語り感想を述べる時、それはすなわち『自己紹介』となるのではないか。」と評した。

映画評論家、ラジオDJの宇多丸は今作を『ブルーバレンタイン』、『(500)日のサマー』、『いつも2人で』のような恋愛の成就がゴールになっていない話、「恋愛映画」というより、「恋愛についての映画」という傑作群の系譜上にありながら、恋愛というものを見つめる、考察する目線の純度の高さ、混じりっけのなさにおいて今作は突出しており、いわば「純愛映画」ではなくて「純・恋愛映画」と評した。

また、今作の特徴として「ドラマを起こすための外部要因」と言われる第3のキャラクターを交えた三角関係、病気、事故、事件などの要素を一切置かず、主人公2人の関係性だけに焦点を絞り、あえて言えば、もうひとつ「時間」がもう1人の主役であり、時間が過ぎることによって社会と直面せざるを得なくなることから「絹と、麦と、時間」がこの映画の3人の主人公であるのでは無いかと考察した。

加えて、「“自分の似姿”としての理想のパートナー」という「美しくも儚い幻想」がこの映画のキモであり、劇中大量に登場する、2015年から2020年にかけての彼らの興味、趣味を反映したカルチャー要素は製作者側のインタビュー等を読む限り「具体的な個人」に対するリサーチに基づくもので、必然的に実在感がある並びになっており、そうした個々のカルチャー要素のある固有名詞に対して、やいのやいの言って楽しむこともできるが、一番肝心なのは、そうしたカルチャーへの傾倒というのは、絹、あるいは麦、両者にとって、それ以外の世界、他者たちと自分を隔てる、自分を守る、自分というものの固有性を構成する、言ってしまえばアイデンティティの一部でもあるのではないかと分析した。

そして、有村架純と菅田将暉の演技力によって「周りの人に埋もれている人」に見え、だからこそ、序盤、彼らが互いに共通するもの一個一個によって距離を縮め、自分の似姿をついに見つけた、ソウルメイトについに出会った!という喜びが生まれ、それを自分にとって大切な何かと置き換えつつ観客の我々は見ることができ、あの溢れかえる固有名詞たちはむしろ分からない方が「この2人には分かっている」という暗号としてその2人の固有性を感じることができると分析し、また、そのカップル2人の関係に、先程の「時間経過」という第3のファクターが関わってくることで、その似姿というのものの幻想が、取り巻く環境の変化によってみるみる朽ちて、他者性がむしろ浮き上がり、対社会、現実の中で生きていくということと理想に対しどう折り合いをつけるかということの社会の問題が浮かび上がってくる、と考察している。加えて、この種の作品の系譜としては、異例なほど爽やかで、特に、エンディングの切れ味は見事そのものであり、近年の日本映画でこんな見事に終わる映画、ちょっとないんじゃないかな?というくらい最高の終わり方である、と絶賛した。

フリーアナウンサーの宇垣美里は宇多丸による大学時代から社会人にかけて麦(菅田将暉)のしゃべり方の速度が変わるという指摘に関連して、絹(有村架純)の「前髪の返還」に着目し、大学時代はくせっ毛ぽくなっており、ブローされていない事で「なんでもない人」をビジュアルとして上手く演出しているが、社会人として生活する上で前髪をブローするようになることで綺麗な前髪になり「大人になること」によるディテールの変化を指摘した。加えて、宇垣は題名にある「花束」というのは根を張ることのなかった恋を表現しているのではないかと指摘した。

現代ビジネスに寄稿されたライター・コメカの記事によると、本作がヒットした理由を考える上で、主人公の1人である絹が劇中で口にする「わたしはやりたくないことしたくない。ちゃんと楽しく生きたいよ」という台詞に着目し、「字面だけだと世間知らずの甘えた発言のように見える台詞だが、本作を観ると、この言葉がとても切実なものとして胸に響いてくる」とした上で、本作の主人公の特徴としてサブカルチャーを嗜好する人たちがやりがちな 「自分のほうがより文化に詳しい」「自分はこんな経験だってしている」といった「卓越化競争」を絹と麦はふたりの間においても、文化系の友人たちとの間においても、こういったコミュニケーションをほとんど行わず、好きなものを共有できる喜びを分かち合っている描写が特に目立つことから、「絹と麦にとってサブカルチャーは自分たちを護る繭のようなもの」であり、大好きなカルチャーで埋め尽くされた多摩川沿いの部屋は、社会から距離を置いたふたりの「籠(こも)り」の場所であるかのように映っていると分析した。

そして、そういった描写から本作の脚本を担当した坂元裕二の社会的な主題を取り上げている過去作品に共通して描かれる「社会から疎外されるつらさのなかで生きながら、それでも思考停止せず、自分自身や他者に真摯に向き合おうとする人々」のように本作の主人公達は過酷な過去を背負っているわけではないが、社会の主流に上手く馴染めないながらも必死に生きているという点において、絹と麦は、『それでも、生きてゆく』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』といった坂元の過去の作品の登場人物たちと同じ切実さを抱えているとし、少しでも「好き」を持ち寄ってなんとか楽しく生きていこうとする人々の切実な場所としてサブカルチャーが描かれるのは、坂元が持つ人間への視線の在り方に裏打ちされていると評した。

また、作品中盤、麦がイラストレーター一本での自活を諦め、就職を決意するところから物語が転調し、麦が社会と向き合っていく中でマッチョイズムを少しずつ剥き出しにしていくことによりモラトリアムが崩壊していく過程において、麦と絹のカルチャーへの向き合い方や社会における生き方の本質的な違いが顕在化していき、お互いの人生に対するハードルをさげ「恋愛関係ではなく、結婚し、家族として共に生きていくのなら、それでもやっていけるのかもしれない」という妥協した末の結論ではなく、「かつての自分たちのような2人の会話」をきっかけとして最後の最後で思考停止的価値観に対し、ギリギリで抗ったのは、好きなカルチャーを持ち寄って、互いにそれを交換し、自分なりの感受性でそれを受け止めながら過ごしたふたりの道のりが無駄なものではなく、そこで育まれた「楽しく生きることへのこだわり」が精神的な成長期を迎えたふたりの「抵抗」を支えたのではないかと、考察した。

そして、筆者は「どんな社会状況においても、どんな立場の人にとっても、『人はどのように生きていくべきなのか』という命題は常に普遍的なものとしてある。『花束みたいな恋をした』のなかで描かれた、『ちゃんと楽しく生きたい』という願い。一見甘く見えるこの願いは、『それでも、生きてゆく』の終盤、双葉が極限の緊張感のなかで口にする『真面目に生きたいんです』という願いと、本質的には同じ切実さを持っているのではないだろうか。」と、坂元の過去の脚本との共通点を挙げ、「過酷になり続ける現代社会のなかで、思考停止せず自分なりにものを考え続け、他者を想いながら生きていくことへの強い気持ちが、他の坂元作品と同じように本作には溢れており、そのことがやはり、多くの人の心を強くとらえているのではないかと、私は思うのだ」と評した。

現代ビジネスに寄稿された高木敦史の記事において、時間がなく2人が見に行けなかった映画として作中に登場するエドワード・ヤン監督による1991年の台湾映画『牯嶺街少年殺人事件』と『花束みたいな恋をした』では、 小四と小明、麦と絹の関係性において似たすれ違いが存在していると指摘した上で、両作に共通する物語の側面として、「自分の夢はふたりの夢だと勘違いし、夢を追ううちに相手を偶像化してしまい、やがて実像とのズレに絶望する」という面があり、この点において『クーリンチェ』の小四と『花束』の麦は同じで、そんな相手を許容していたが次第に息苦しさを感じ始めるという点においても、『クーリンチェ』の小明と『花束』の絹は同じ問題を抱えており、要するに「自分の夢の中心に他人を据えること」と「他人の夢の中心に自分を据えること」によるすれ違いが両者の関係性において共通していると評した。

加えて、『クーリンチェ』の場合は閉塞した社会での複雑な状況ゆえに、という側面があったが、より平和なはずの世界に住んでおり似たもの同士を自認するはずの『花束』の麦と絹がなぜそのズレに気づかなかったのかというと、そこにサブカルチャーが関連してくると筆者は指摘し、『花束』におけるサブカルは一見すると「趣味が合う」ことを示す記号に過ぎないが、『クーリンチェ』を経ることでふたりの趣味がサブカルであったことの必然性が明らかになると分析し、『花束』では、「何が嫌いか」について一度だけ話すシーンがあり、あまりにもたわいないものであったことから、同時に「何が嫌いか」についてさほど自覚的でなかったことの証左にも見え、加えてふたりが好きなものについて語るとき、相席した4人で押井守監督と居合わせる場面における様子から読み取れるように、その多くは「これの良さを理解しない者とは相容れない」というものであり、これらの点から察するに、よく似た嗜好のふたり、一見好きなものが同じ彼らは、実は「メジャーなものを好む人たちには理解されないマイナーなものが好き」同士なのではなく、「マイナーなものを理解せずメジャーなものを好む人たちが嫌い」であり、ふたりの共通点は「好きなもの」ではなく「嫌いなもの」だったのではないかと分析した。

加えて「何が嫌いか」に無自覚なふたりが、嫌いなものから目を逸らして生きる中でサブカルに傾倒していき、その嫌いなものの正体をより突き詰めていけば、それは自分たちのようなマイナーな存在を理解しないメジャーな存在の総体——即ち社会なのではないかと考察した。つまり、ふたりは共に社会に対する「生きづらさ」を感じており、「普通とは」「責任とは」「人生とは」とあれこれ悩み考えるのは、全て社会に立ち向かうためで、そういった視点で見た場合『花束みたいな恋をした』は、麦と絹が「サブカル」という表層を通じて「生きづらさ」を分かち合い、対抗すべく手を取り合う姿を描いた映画であると読み取れることができ、だからこそ、この映画は多くの人の共感を得ながらも見終わった後に語りたくなるのは画面に映る恋愛模様の奥に感じる(「社会」と名付けられている)何かの正体を見極めたいという欲求からくるものではないかと考察した。

そして、『クーリンチェ』の小四と小明は、この世は退屈なことや嫌なことばかりだという点を分かち合っており、鬱屈とした世界に立ち向かうための手段があまりにも相容れないものだったため、最後は殺人という許されざる悲劇に向かい、『花束』の麦と絹もまた、社会の生きづらさを共有し、ふたりそれぞれ社会に対抗する手段を模索したものの、その手段は分かち合えないものだったが、『花束』が『クーリンチェ』と異なるのは、ふたりがお互いに相手を尊重し、同意の上で袂を分かち、それぞれの道を歩き出したことであり「すれ違い」が悲劇ではなく、成長の契機として描かれている部分にあるとした上で、筆者は「もちろんこの二作は時代も舞台も違いますから、単純な比較は無意味です。

しかし『クーリンチェ』が当時の社会情勢を写実的に描いた台湾ニューシネマの中での名作として語られるのと同じように、『花束』は「普通」がわかりづらい現代日本における生きづらさと苦難を写実的に描きつつ、それでもなおポジティブな物語にまとめあげた名作として語られる映画だと感じます。」と評した。

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